過去10年の宝塚記念(阪神・芝2200m)は、ステイゴールド産駒が3勝、キングカメハメハ産駒とバゴ産駒がそれぞれ2勝。好走馬の父を見ていると、長めの距離を得意とするスタミナ血統が目に付きます。
距離の字面は2200mですが、字面以上のスタミナが必要な舞台なのでしょう。そこで注目したいのはキングカメハメハ産駒でダート路線から再び芝に矛先を向けてきたグロリアムンディです。
ダート路線からの転戦といっても、芝の2000mでデビューして新馬勝ち。クラシック参戦はならなかったものの、2戦目以降は京都2歳ステークス4着、若駒ステークス3着、すみれステークス2着と堅実な競馬を見せていて、芝が全くダメなわけではありません。
堅実な反面、勝ち切れない競馬が続いたことでダート路線に転向。そこで一気に素質を開花させ、破竹の4連勝で一気にオープン入り。ダートでは初めての重賞挑戦となった前走のアンタレスステークスでは2着と連勝はストップしたものの、1番人気に支持されて、勝ったオメガパフュームとはわずか1/2馬身差の接戦を演じました。
オメガパフュームといえば暮れの東京大賞典で前人未到の4連覇を達成した歴史的名馬。3キロの斤量差があったとはいえ、そんな超一流馬を相手に互角に戦えたのは地力強化以外の何ものでもないでしょう。
このレースと好相性のキングカメハメハ産駒で、馬の勢いは目を見張るばかり。しかも手にした馬番『16』は過去10年の宝塚記念で(3-0-0-2/5)、勝率60%のラッキーナンバー。もちろん、今回は芝の超一流が揃ったG1レースで、ハードルが非常に高いことは否めませんが、それでも狙ってみたい上がり馬です!
■宝塚記念で好走したキングカメハメハ産駒
2018年 7人気1着 ミッキーロケット
2016年 1人気2着 ドゥラメンテ
2015年 6人気1着 ラブリーデイ
2012年 2人気2着 ルーラーシップ
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