今年で第89回を迎える競馬の祭典・日本ダービー(東京・芝2400m)。2000年以降の日本ダービーでは皐月賞から参戦した馬が14勝。これに続く3勝を挙げているのが京都新聞杯組とNHKマイルカップ組。今回ピックアップするのは、史上4頭目となるNHKマイルカップからの勝利を狙うマテンロウオリオンです。

ダービーで好走したNHKマイルC出走馬
2008年 1着 ディープスカイ(1着)
2008年 3着 ブラックシェル(2着)
2007年 2着 アサクサキングス(11着)
2004年 1着 キングカメハメハ(1着)
2003年 1着 タニノギムレット(3着)
※カッコ内はNHKマイルカップの着順

上記5頭のうち、タニノギムレット、キングカメハメハ、ブラックシェルは松田国英調教師の管理馬。3歳の春にスピードとスタミナを問われるNHKマイルカップとダービーを勝つことで種牡馬としての価値が上がると考えた師の画期的な臨戦過程は、レースによるダメージをできる限り軽減させる現在のゆったりとしたレース選択とは真逆の臨戦過程で『マツクニローテ』と呼ばれました。

ゆったりローテの隆盛で、近年はすっかり影が薄くなっているNHKマイルカップ組。08年のディープスカイ、ブラックシェル以降は好走馬が出ていないのですが、マテンロウオリオンを管理する昆貢調教師はディープスカイの勝利トレーナー。その名伯楽が満を持して管理馬を送り込んできたのです。

デビューから5戦して2勝、2着3回で連対率100%。新馬戦で2着に敗れると、次走は未勝利の身で1勝クラスの万両賞に出走して鮮やかな差し切り勝ち。この過程からも陣営の期待の高さがうかがえるのですが、その期待に応えるようにシンザン記念も勝って2連勝。ひと息入れたニュージーランドトロフィー、NHKマイルカップはともにタイム差なしの2着惜敗も上がりはメンバー最速で、負けて強しの内容でした。

今回は一気の距離延長がカギとなるも、祖母レディパステルはオークス馬。脚質に柔軟性がある一連のレースぶりから、マイル以上の距離もこなせそうで、何よりもNHKマイルカップ→日本ダービーを連勝した経験を持つ陣営が同じマイルの安田記念ではなく、ここへゴーサインを出したところに自信も見て取れます。

鞍上の横山典弘騎手は息子である和生、武史の活躍に少し影が薄くなっていますが、今年はすでに昨年の26勝に近づく22勝を挙げ、重賞も3勝。2014年のワンアンドオンリー以来となる勝利で父を威厳を見せることができるか?その可能性は大いにあると見ます!
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