過去10年で桜花賞組が7勝。オークス(東京・芝2400m)は桜花賞から直行してきた馬が強いレース。ここまで忘れな草賞を勝った【 アートハウス】、フラワーカップを勝った【スタニングローズ】をピックアップしてきましたが、最も勝ち馬を送り出している桜花賞組にも触れないわけにはいかないでしょう。

勝ったスターズオンアースから1番人気で10着となったナミュールまでわずか0.3秒差の大接戦だった桜花賞。このうち7頭がオークスにも駒を進めているのですが、大逆転の雰囲気を醸し出しているのがベルクレスタです。

桜花賞は7着ながらスターズオンアースから0.2秒差。上がりはスターズオンアースと同タイムで、外を通った馬にとって厳しい展開で光る伸びを見せました。

振り返れば、デビュー戦は後に朝日杯フューチュリティステークス2着、NHKマイルカップでも4着に入るセリフォスと0.2秒差の2着。未勝利勝ち直後に挑んだアルテミスステークスは、2歳女王となるサークルオブライフと同タイムの2着。クイーンカップでも勝ったプレサージュリフトから0.2秒差の3着と好走。デビューから6戦して5戦が上がり3位以内で、勝ち鞍は未勝利戦の1つながら、世代トップクラスの決め手を持っています。

ベルクレスタの上がり順位
22/04/10 桜花賞7着(3位)
22/02/12 クイーンC3着(1位)
21/12/12 阪神JF7着(-)
21/10/30 アルテミスS2着(2位)
21/08/01 未勝利1着(1位)
21/06/12 新馬2着(1位)

また、オークスは過去10年で9頭の勝ち馬が上がり3位以内をマークしている決め手が重要なレース。この確かな末脚は大きな武器となるのは間違いありません。

手綱をとる吉田隼人騎手は、先週のヴィクトリアマイルをソダシで勝利。昨年のオークスはそのソダシで単勝オッズ1.9倍の圧倒的な1番人気に支持されながら8着と敗れており、2週連続G1制覇とともに、昨年のリベンジに燃える一戦にもなります。

展開ひとつで逆転の可能性を大いに秘める実力馬。一票を投じる価値は十分あるでしょう。
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