今年の桜花賞を勝ったのは川田将雅騎手が騎乗したスターズオンアースですが、オークス(東京・芝2400m)で手綱をとるのはC.ルメール騎手。川田騎手は忘れな草賞を制したアートハウスに騎乗します。

忘れな草賞は桜花賞の1時間15分前に発走となった9レース。初コンビだったとはいえ、現在騎手リーディングトップであり、クラシックの桜花賞を勝ったのですから、スターズオンアースに騎乗できたはずですが、川田騎手が選んだのは桜花賞当日に2000mのオープン特別を制したアートハウスの方だったのです。

忘れな草賞といえばオークス好走馬も多く輩出している出世レース。過去10年でも2015年にミッキークイーン、2019年にラヴズオンリーユーがオークスを勝ち、2020年は13番人気だったウインマイティーが3着と好走しています。

忘れな草賞組のオークス好走馬
20年 13人気3着 ウインマイティー
19年 1人気1着 ラヴズオンリーユー
15年 3人気1着 ミッキークイーン

桜花賞とは大きく異る東京の2400mという舞台で勝てる確率が高いのはコチラ。トップジョッキーがそう判断したこの経緯だけでも魅力に映ります。

川田騎手にとっては、アートハウスの母パールコードの主戦だったというのも大きいかもしれません。パールコードは重賞には手が届かなかったものの、秋華賞で2着になった実力馬。春にはフローラステークスで2着に入りながらオークスを回避した悔しい思い出もある馬です。

今回が重賞初挑戦。表舞台を歩んできた桜花賞組と比較すれば実績は落ちるものの、新馬戦と忘れな草賞は3馬身差の完勝で、新馬戦で破った馬の中には京都新聞杯で3着に入ったボルドグフーシュがいました。そして、2019年のラヴズオンリーユーは忘れな草賞で3馬身差の完勝からオークスを制しています!

スターズオンアースの2冠達成阻止へ、桜花賞ジョッキーの手綱捌きには大いに注目です。
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