オウケンボルト
4/27(水) 美浦(坂路)
4F 50.9-37.1-24.7-12.6(強め)
前走のスプリングステークス前の調教も良かったのですが、レースではスタートで後手を踏んで不完全燃焼の9着。そこから日本ダービーの優先出走権を目指してここへ目標を切り替え、この中間は坂路でビッシリと負荷をかけて13日に4ハロン52.1、ラスト1ハロン12.4秒。この最終追い切りでは自己ベストを大きく更新する4ハロン50.9秒、ラスト12.6秒の速いラップを刻んで力強く登坂。前走よりも凄みを増した印象を受けます。
状態面の良さからも狙えるオウケンボルトですが、他にも狙える要素があります。
まずは臨戦過程。このレースは前走1勝クラスの馬が(6-7-8-71/92)と過去10年で勝ち馬の半数以上を占めています。しかし、出走機会も非常に多く、相応の数字とも見て取れます。
ここで注目したいのが、皐月賞トライアルの重賞に挑戦して権利取りに失敗した馬の反撃です。
青葉賞で好走した前走皐月賞トライアル重賞出走馬
20年3人気1着 オーソリティ(弥生賞3着)
18年6人気1着 ゴーフォザサミット(スプリングS7着)
17年4人気2着 ベストアプローチ(弥生賞4着)
12年1人気1着 フェノーメノ(弥生賞6着)
過去10年でこのパターンに当てはまった馬が3勝、2着1回。数は少ないですが、出走頭数も前走1勝クラスの約1/5となる20頭と少なく、勝率、連対率は前走1勝クラス組を大きく上回ります。
今年の出走馬で前走が皐月賞トライアルの重賞だった馬はスプリングステークスに出走したオウケンボルトのみ。心強い反撃材料です。
もうひとつ、血統背景にも注目。前走のスプリングステークスは1800mでしたが、父が青葉賞を勝ち、続く日本ダービーで2着。古馬になって天皇賞春を連覇したフェノーメノ、母の父が菊花賞馬オウケンブルースリという血統から2400mに延びるのはプラス材料。実際に初勝利は2000mで、2200mでも2着の経験があります。
M.デムーロ騎手がデビュー3戦目から5戦連続で手綱をとるのも、この馬に寄せる期待が大きいからこそ。ここは黙って見直しの一戦です!
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