採れたて!トレセン情報

しらかばS 札幌芝1200m

いよいよ競馬が今週から夏本番。

北海道シリーズは、前半戦の函館が終わり札幌開催が開幕。そして中央開催は、例年ならば小倉と新潟の開幕となるところだが、今年はオリンピック(結局1年延期になってしまったが…)による変則日程で、3週間は小倉開催が無く、新潟開催に一場に東西の中央開催メンバーが一極集中する。

ジョッキーもやはり、阪神・福島で乗っていた中央開催を主戦場としている者はみな、今年は新潟で東西入り乱れてしのぎを削ることになる。

対して北海道シリーズは、同じシリーズの函館からそのまま札幌に主戦場を移す者が多い。

そんな札幌開催初日のメイン・しらかばSに、先週までは阪神で騎乗していた関西ジョッキーが二人新規参戦している。

浜中騎手と荻野極騎手だ。

しかもともに、日曜は新潟での騎乗、一見すればこの日だけのスポット参戦の様にうかがえてしまう。

しかし実際のところ、浜中騎手は週明けから札幌に移動し、調教も札幌で騎乗している。そう、新潟がスポット参戦なだけで、実は今週から札幌を主戦場として騎乗していく予定だ。

逆に荻野極騎手は、水曜の追い切りは栗東トレセンで乗っている。そう、主戦場はあくまで中央開催、ただここで騎乗するヒロイックアゲンが2週前のテレビュー福島賞を除外になった直後に次の目標がこの札幌しらかばSと決まり、そこでこの馬に騎乗するためにこの日の札幌遠征を決めていた。

荻野極騎手がヒロイックアゲンに初めてレースで跨ったのは一昨年の2018年11月17日の500万条件(現1勝クラス)戦。たまたまタイミングがあって騎乗チャンスが巡ってきたのだが、見事1着でゴール。

その後は、何人か他のジョッキーが乗っていたのだが、ちょうど1年後の2019年11月17日に再び騎乗、そこでの結果は5着だったものの、その後2着を続け今春に見事JRA2勝目を上げ、この馬の主戦となっている。

前走は格上挑戦だったが、軽量だったとはいえ、今週のアイビスSDで上位人気確実のライオンボスからコンマ1秒の4着と好走して見せた。

もとより、一瞬の良い脚を活かすために、ベストは小回りの1200m戦、今回の舞台設定は悪くない。

そのことも鞍上が良く理解しているのだろう。早くからこの馬のために札幌遠征する事を決めていた。

浜中騎手とともに北海道シリーズに新規参戦となるが、その実情には大きな違いがある。

注目してみたくなるのは、荻野極騎手の乗るヒロイックアゲンの方だ。

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