天皇賞春(阪神・芝3200m)は、過去10年で1番人気が3勝、2番人気が4勝。3番人気と4番人気が各1勝と、人気どころがしっかりと勝利を収めている傾向が強いレースです。

とはいえ、人気どころが上位を独占しているかというと、そうではなく、2020年は11番人気のスティッフェリオが2着。2019年は6番人気グローリーヴェイズが2着、8番人気パフォーマプロミスが3着。16年には13番人気のカレンミロティックが2着に入るなど、人気薄の伏兵馬も多くヒモに絡んでいます。

ここでは馬券に絡んだ人気薄にフォーカスを当ててみましょう。過去10年、6番人気以下で馬券に絡んだのは2012年に14番人気で勝ったビートブラックを筆頭に9頭。これらの馬には見逃せない共通点がありました。

9頭のうち8頭が同年か前年に2400m以上の重賞で馬券に絡む好走を見せていたのです。2015年に3着だったカレンミロティックのみが該当していないのですが、この馬も前年の宝塚記念で2着の実績があり、2走前の香港ヴァーズで5着、前走の阪神大賞典も4着と崩れずに走っていました。

過去10年で馬券になった人気薄
・スティッフェリオ(11人気2着)
 同年 日経賞3着

・グローリーヴェイズ(6人気2着)
 同年 日経新春杯1着

・パフォーマプロミス(8人気3着)
 前年 アルゼンチン共和国杯1着

・カレンミロティック(13人気2着)
 前年 京都大賞典3着

・フェイムゲーム(7人気2着)
 同年 ダイヤモンドS1着

・カレンミロティック(10人気3着)
 前年 宝塚記念2着

・ホッコーブレーヴ(12人気3着)
 同年 日経賞2着

・レッドカドー(6人気3着)
 前年 香港ヴァーズ1着

・ビートブラック(14人気1着)
 前年 京都大賞典2着

今年のメンバーでこの重賞実績を持ち、6番人気以下の盲点になりそうなのは、馬番順にディバインフォース、ユーキャンスマイル、ヒートオンビート、トーセンカンビーナ、タガノディアマンテあたりでしょうか。

その中でもディバインフォースは、昨年のステイヤーズステークスの勝ち馬で、3歳時には菊花賞で勝ったワールドプレミアから0.3秒差の4着と好走。近親に目黒記念を勝ち、日経新春杯で2着に入ったルックトゥワイスがいて長距離適性は十分。2強のスキを突く走りに期待です!
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