この春は高松宮記念、大阪杯、桜花賞とG1レースは波乱続き。その結果を受けてでしょうか、皐月賞(中山・芝2000m)は前日1番人気となっているドウデュースの単勝オッズが4.9倍。8番人気のオニャンコポンが13.1倍と10倍を少し超えただけという大混戦となっています。

まさにどの馬にもチャンスありの牡馬クラシック初戦。この春の流れ、17年には100万馬券も飛び出している荒れる一戦で注目したいのがラーグルフです。

前日最終オッズが127.6倍の16番人気。人気は全くありませんが、ここへ至る経緯は侮れないものがあります。

初勝利は2戦目でしたが、続くオープンの芙蓉ステークスも連勝。この芙蓉ステークスは皐月賞と同じ舞台である中山芝2000mでした。そこからひと息入れて挑んだG1ホープフルステークスはキラーアビリティ、ジャスティンパレスに先着は許すも上手な立ち回りで3着。重賞でも戦えるメドを立てました。

2021年主なホープフルS組のその後の成績
1着キラーアビリティ(未出走)

2着ジャスティンパレス(未出走)

3着ラーグルフ(弥生賞11着)

5着ボーンディスウェイ(弥生賞3着)

6着マテンロウレオ(きさらぎ賞1着)

11着オニャンコポン(京成杯1着)

13着サトノヘリオス(スプリングS3着)

そうなると、前走の弥生賞でシンガリ負けを喫したことが引っかかりますが、これは3コーナーで前を走る馬がゴチャついたアオリをモロに受けたもの。好位付けした馬がそのまま残る展開で、2着のドウデュースにも痛い不利でしたが、最後方まで下がってしまったこの馬にとってはもっと痛い不利でした。

敗因がハッキリとしているのなら、同じ舞台での芙蓉ステークス勝ち、2走前のホープフルステークス3着での渋太さを見直したいところ。さらに、宗像義忠厩舎&丸田恭介騎手の師弟コンビといえば、高松宮記念で波乱を巻き起こしたナランフレグが思い出されます。

さらに、さらに、母系をたどれば2002年に15番人気で皐月賞を勝ったノーリーズンがいる血統。何が起こるか分からないこの春のG1戦線なら、一発に賭けてみるのも面白いかもしれません。
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