今週は福島でこの時期の季節重賞と言える七夕賞が、そして阪神では、歴史は浅く開催場が一定ではないものの、第1回から一貫してダート1400mで争われているプロキオンSが行われる。
中京競馬場が改修された2012年から、その中京コースで開催されていたプロキオンS。今年は京都競馬場の改修工事の関係で阪神で行われる事になったが、そもそもそれ以前が阪神で行われていたため、古いファンの方なら阪神コースで行われるプロキオンSの方が馴染みがあるかも知れない。
そのプロキオンS、前走1着馬が3頭、交流重賞を連勝中のラプタス、2勝クラスからオープンまで3連勝中のトップウイナー、そしてオープン特別、リステッド競走を連勝中のサクセスエナジー、上位人気にも推されそうな好調馬が揃っている。
但し、この3頭ともに前に行きたいスピードタイプ、ラプタスは逃げ切りで連勝中、トップウイナーとサクセスエナジーも、あまり被されたり揉まれたりすると良くないタイプで位置取りには注文が付くタイプ、比較的テンの速い競馬になりそうな雰囲気がある。
となれば差し組の台頭も見られそうだ。
その差し組の中で注目してみたいのがスマートダンディー。
前走のオープン特別・天保山Sで6着に敗れたため人気を落としそうだが、その敗因は明確なだけに見限ってはいけない。
この馬、実は前走の前に、本来は5月末のさきたま杯を予定していた。しかし、残念ながら補欠1番手で除外されてしまい、2週以上スライドして天保山Sに出走していた経緯がある。
約半月もレースがスライドすれば、只でさえ難しい調整を強いられるが、さらに3カ月の休み明けでもあった。しかも、この馬はオープン特別を3勝しているので斤量も59キロという酷量を背負わされていた。
これだけネガティヴな材料があっては、終いの伸びを欠いたのも仕方のないところ。
今回は、その天保山Sから中3週で予定通りの出走。状態も、休み明けをひと叩きされ1週前の坂路で終いもしっかり伸びて51秒台をマーク、動きはシャープになっている。
そして何より斤量が今回は56キロと前走から3キロ減になる。
そう、前走ネガティヴだった材料が全てポジティヴな材料に変わっている。
鞍上は引き続き秋山真一郎騎手。
デビューした翌年の1998年から毎年重賞を勝ち、2013年の1年だけ勝てなかった(僅差の2着は2回)が、翌2014年から昨年まで、特にこの3年は2勝ずつ上げ、しかも人気薄での勝利が多く、今やいぶし銀のベテランという存在。
今年はまだ、チャンスはあったもののまだ勝てずにいるが、そろそろそのいぶし銀の手綱捌きが冴える頃だろう。
人気の盲点になるであろうスマートダンディー、さまざまな材料が好転する今回はぜひ注目してみたい。
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