いよいよ日曜日は3歳牝馬三冠最終戦の秋華賞。史上初の無敗の三冠馬誕生なるか、牡馬でも同じく無敗の三冠馬の誕生が期待されているだけに、相乗効果でより注目される秋華賞となった。

もちろん、その三冠馬誕生の瞬間を見てはみたいが、こと馬券という話であれば、過剰人気になる事は間違いなく、ならば違う馬を探してみたくなるもの。

2番人気と思われるのはリアアメリア

新馬戦直後には「今年の世代の牝馬では恐らくNO1」と称され、当時は「牝馬3冠馬になるのでは」とまで期待されていた。ゆえに、阪神ジュベナイルフィリーズでは単勝1.8倍ぼダントツ人気に推されていたほど。その阪神ジュベナイルフィリーズは6着に敗れ、続く桜花賞では道悪もあって10着に大敗したものの、オークスで成長を見せ、夏を越した前走のローズステークスでは復活を告げる圧勝劇を見せた。

デアリングタクトのライバル筆頭と目されて当然だろう。

このリアアメリアの勝ったローズステークスの翌週、同じ中京芝2000mの夕月ステークスで3歳牝馬が3勝目を上げた。

来年2月で定年を迎える松田国英厩舎の管理馬であるソフトフルートだ。

1週違えば馬場も変わり、また斤量も52キロでペースも違うので一概には言えないものの、同じコースで時計差はコンマ1秒、後半の1000mに関して言えば、ローズステークスが59秒0に対して夕月ステークスは58秒2と、完全な後傾ラップの競馬をソフトフルートは中団から抜け出し完勝、推定57秒台で後半を駆け抜けている。

なかなかの心肺能力の強さで、ローズステークスのリアアメリアとそん色ないパフォーマンスを魅せた。

松田国英厩舎と言えば、クロフネやキングカメハメハを筆頭に名馬を多く輩出した名門、牝馬三冠レースも全て勝利しているが、今回が最後の秋華賞出走となる。

鞍上は藤岡康太騎手

実は、少し前には春の2冠で手綱を取って来たウーマンズハートでの参戦予定もあったが、ローズステークスで大敗を喫した事で中距離は諦め短距離にシフト、と同時に武豊騎手が凱旋門賞挑戦で渡仏し空席となっていたデゼルの声が掛かり屋根に収まっていたのだが、そのデゼルが爪の状態が今ひとつで回避が決まり、再び騎乗馬が無くなったところでウーマンズハートと同じオーナーのソフトフルートの声が掛かったという経緯。但し抽選対象ではあったのだが、6分の4の確率を見事クリア、回り回って、巡り巡ってこの馬との出走が晴れて決まった。

初GI制覇となったNHKマイルCのジョーカプチーノはデビュー3年目での快挙だったものの、それ以来GI勝ちは無い。ただ、そのジョーカプチーノは10番人気の超人気薄での激走だった。さらにこの秋華賞はデビュー2年目に初めてGIで騎乗したレース、結果は4着だったものの手綱を取ったブライティアパレスは13番人気のやはり超人気薄での激走、相性は悪くない。

ソフトフルートも恐らく超人気薄だと思われるが、驚く激走があっても良さそうだ。馬券的にも注目してみたい。

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