今週は牝馬3冠の最終戦、
秋華賞(G1、京都芝2000m)が行われます。
無敗での3冠制覇がかかるデアリングタクトにとって桜花賞、オークスと最大の違いは『コース形態』でしょう。
内回りコースを使用する京都芝2000mは坂が無く、直線の長さも桜花賞の阪神芝1600m(外回り)は476m。オークスの東京は525mに対して、秋華賞は328mしかありません。
いわゆる“平坦小回りコース”ですから、紛れが多い舞台設定になります。
秋華賞は開催2週目で馬場もそこまで荒れておらず、「前に行ける馬が狙い」、「内々を通れる馬が有利」と思って予想をするファンの方も多いでしょうが、実態は全く違います。
論より証拠。過去10年間の《枠順成績》をまとめたのでご覧ください。
1枠【0.3.2.14】
2枠【1.2.2.14】
3枠【2.0.1.17】
4枠【1.2.0.17】
5枠【0.2.0.18】
6枠【1.0.2.17】
7枠【3.1.3.22】
8枠【2.0.0.28】
興味深いことに6勝が6~8枠の『
外枠』に集中しています。また勝ち馬だけではなく
19年3着シゲルピンクダイヤ(10人気)
18年2着ミッキーチャーム(5人気)
16年3着カイザーバル(8人気)
13年3着リラコサージュ(15人気)
と波乱決着を演出した伏兵馬の多くが外枠からの激走でした。
これだけ成績が偏っている要因としては、
・1コーナーまでが短く先行争いが激化、差しが決まりやすい
・多頭数の小回りコースだとキャリアの浅い3歳牝馬は揉まれ弱い
ということが考えられます。
舞台は序盤のペースが速くなりやすいフルゲート18頭のG1競走。通常であれば直線の短い小回りコースは距離ロスが少ない内枠の先行馬が有利ですけど、3歳牝馬の限定戦では馬群に入らず、道中は外目をスムーズに追走できる外枠の方が好走できるようです。
今年は、無敗での牝馬3冠を狙うデアリングタクトに大きな注目が集まりますが、京都芝2000mの内回りコースでは人気薄の激走も十分にあるでしょう。
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