スプリンターズステークスが終わり、今週から秋の東京・京都が開幕、早くも秋競馬も佳境に突入する。

その開幕初日の重賞は、2歳馬によって争われるサウジアラビアロイヤルカップ

頭数は少ない10頭立て、その内半分は関西馬となっている。

ただ、ルメールは藤沢和厩舎のキングストンボーイに、そしてミルコは杉浦厩舎のスペシャルトークに乗っており、関西馬で関西ジョッキーが乗っているのはインフィナイトの北村友一騎手だけ。

もちろん、その北村友一騎手、わざわざ東京遠征してくるだけあって、勝ち負けを期待している。

他の4頭は関東のジョッキーが手綱を取っている。その内2頭の主戦は先週フランス遠征の武豊騎手、もう一頭の主戦はルメールなので仕方のないところはある。

では残る一頭のステラヴェローチェは…

勝負になるならば、前走手綱を取った川田騎手が乗りにくるはず。という事は余り色気は無いのか…という解釈はできる。

しかし、実際のところは少し違う。

実はこのステラヴェローチェ、本来は次週の紫菊賞を藤岡康太騎手で予定していた。

ただ、このサウジアラビアロイヤルカップがメンバー手薄になりそうだという事で特別登録をし、そして実際にメンバーが手薄になり、チャンスと見て1週前倒しで出走してきたという経緯がある。

デビュー予定だった新馬戦は外傷性鼻出血で枠順確定前に取り消し、事実上のデビュー戦となった7月の新馬戦、その影響もあって外へ逃げたりフワフワしたりと幼さ丸出し、しかしそれでもシッカリ勝ち切った辺り、能力の高さを見せた。

その後は成長を促す意味で間隔を空けてきたが、中間の調教には本来次週に騎乗予定だった藤岡康太騎手が跨っていたが「まだまだ幼いところはあるものの能力を感じる」と好感触を得ていた。

残念ながら、急な予定変更だったため騎乗できなくなってしまったが、代打には横山典騎手が起用された。

須貝厩舎ではジャスタウェイの中山記念でテン乗りながら勝利を上げ、以来ゴールドシップなどで縁は深くなった。

ただ、今年はこれが初騎乗となる。そういう意味でも注目と言えるだろう。

一見、お客さんに見える関西馬のステラヴェローチェ、実際の経緯と鞍上で、注目してみたくなる!

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