菊花賞トライアルの神戸新聞杯。
京都新聞杯が春に移設された2000年以降、ダービー馬が参戦した時の成績は、10頭が出走し7勝2着2回3着1回。唯一連対を外したネオユニヴァースは宝塚記念を挟んでの参戦で、ダービーから直行の馬は全て連対を果たしている。
さらに、距離が2400mとなった2007年以降に限定すると、エイシンフラッシュのみ首差2着に敗れたが、ディープスカイ、オルフェーヴル、ワンアンドオンリー、レイデオロ、ワグネリアンと、秋の始動戦を見事勝利を飾っている。
要するに、ダービー馬が参戦した場合は高確率で勝利を上げるレースと言える。
今年は中京芝2200mという今までとは違う舞台で行われるが、そのダービー馬が、クラシック2冠プラス2歳GIを制しているコントレイルなのだから逆らう必要は無いだろう。
焦点は、優先出走権の残る2議席、2・3着争い。
先週のローズステークスでは、リアアメリアが勝利を飾ったが、2着には1勝馬のムジナ、3着には2勝馬で連闘のオーマイダーリンが入線し優先出走権を得た。
やはり、収得賞金に余裕のある馬よりも、ここで権利を獲りたい収得賞金の少ない馬に狙う妙味もある。
注目したいのは2勝馬のエンデュミオン。
ここまで9戦し、メンバーの揃っていた2月の小倉あすなろ賞と弥生賞、そして若葉ステークスで崩れているため「力の差」と思われそうだが、あすなろ賞は良馬場発表もかなり緩い馬場でのレース、弥生賞は見た目の通りの道悪、この2戦はその馬場が合わず大敗、若葉ステークスは馬場と言うよりも押せ押せで使ってきた疲れもあったようだ。
なので敗戦理由はオープンの壁というワケでもない。
立て直した5月の早苗賞以降は毎回キッチリ脚を使い、特にこの2戦は上がり3Fメンバー中最速の決め手を繰り出している。
ただ前走の阿賀野川特別では、スローの競馬を後方から進め、終いは良く追い込んだものの惜しくも首差届かず2着。位置取りが全てと言うレースになってしまった。
勝利を上げられれば直行でも出走が叶う可能性が高かっただけに、悔やまれる敗戦となってしまった。
それがゆえに、このレースへの意気込みは強い。
今回の鞍上は秋山真一郎騎手。そう、先週のローズステークスでムジカに騎乗し、道中ロスなく追走し終いの脚を活かして2着に飛び込む玄人騎乗を魅せたベテランジョッキー。キッチリ仕事をして優先出走権を得た。
今週も、その玄人騎乗でキッチリ仕事をし、優先出走権を得る可能性は十分あるだろう。
先週の再現に期待してみたくなる!
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