今週から秋競馬が開幕。東は中山で京成杯オータムハンデキャップ(G3)、西は阪神ではなく中京でセントウルS(G2)が行われます。

セントウルSといえば、2017・18年をファインニードルが連勝、19年はタワーオブロンドンが勝利。馬主としてゴドルフィンが3連勝しました(17年ファインニードルの馬主名義はH.H.シェイク・モハメド)。

近年は、ローテーションや騎手の起用を“馬主が決める”ことが増えています。その結果、オーナーサイドが得意とする《好みのレース・結果の出ているレース》に、愛馬を積極的に出走させる傾向が出ています。

分かりやすい例を挙げると、ディープインパクトの金子真人オーナーは先週の新潟記念を2019年1着ユーキャンスマイル、2着ジナンボーの同馬主ワンツー。今年もジナンボーが2着に入り【2.2.0.4】連対率50%をマークしているんです。

その他にも皐月賞トライアル・弥生賞では【3.3.0.3】(金子真人オーナーの個人名義を含む)など、馬主の期待馬を積極的に参戦して結果を残しています。

話を今週の重賞に戻すと、残念ながら今年のセントウルSにゴドルフィンの馬は出走しません。

しかし、京成杯AHにもいるんです。近年、好結果をマークしている馬主が…!

■京成杯AHの馬主成績(中山での過去9回)
社台RH 【1.2.0.3】連対率50.0%
キャロットF【1.0.2.3】連対率16.7%
ロードHC  【1.0.0.3】連対率25.0%
シルクR  【1.0.0.3】連対率25.0%
野田みづき 【1.0.0.2】連対率33.3%

興味深いことに『社台レースホース』は2頭に1頭が連対。昨年はトロワゼトワルが日本レコードで逃げ切ったのは、記憶に新しいところでしょう。

19年1着 トロワゼトワル(4番人気)
15年2着 エキストラエンド(11番人気)
11年2着 アプリコットフィズ(7番人気)


これだけ好結果が出ていれば馬主だけでなく、元調教師としての立場から見ても、選りすぐりの有力馬を送り込んでくるもの。

今年は関屋記念でも同馬主2頭出しで好走した、2着トロワゼトワル、3着アンドラステが揃って参戦。どちらも京成杯AHを勝てば優勝馬の馬主に2400万、厩舎関係者に600万の褒賞金が交付される、サマーマイルシリーズ制覇のチャンスがあります。

有力馬の2頭出しから馬主サイドの並々ならぬ意気込みを感じますし、前走に続いて要注目です。

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