本格的な秋競馬の到来を告げる東京・京都開催がスタート。開幕週の京都メインレースは伝統の
京都大賞典(京都・芝2400m)。
近年はG1本番に直行するローテーションが主流となりつつあり、前哨戦にG1ホースが出てくることも少なくなってきましたが、今年は宝塚記念を勝ったブローザホーンが登場。より注目度が増す一戦となりました。
春のグランプリホースの始動戦も注目ではありますが、ここは1着馬に天皇賞秋の優先出走権が与えられるレースでもあり、新興勢力の台頭にも期待したいところ。そこでピックアップしたいのが、
ドクタードリトルです。
新馬戦では、昨年の毎日王冠を勝っているエルトンバローズ、昨年の京都新聞杯、神戸新聞杯を勝ち、このレースでも上位人気に支持されそうなサトノグランツを破っている素質馬。
2勝目に6戦を要し、その後も2勝、3勝クラス突破にそれぞれ4戦を要して、順調に出世したとはいい難いものの、2~4勝目は好時計での快勝。とりわけ前走の関ケ原は、2着に3馬身差を付け、ひと皮むけた勝ちっぷり。やはり相当なポテンシャルの持ち主といってもいいでしょう。
デビュー戦で手綱をとり、4勝のうち3勝をマークしている松山弘平騎手とも手が合っているようですし、あとは初めての2400mがどうか。
それも、母系にマンハッタンカフェがいる一族で、2018年の2着馬レッドジェノヴァも同じ母系出身。血統的にこなせる下地はあるでしょう。そして、何よりも前走の勝ちっぷりは無視できないところです。
豊富な距離経験を持つ1800mの毎日王冠よりも未知の2400mを選んだのも、ある意味手応えを感じているチャレンジに映ります。ここは黙って狙い撃ちと行きましょう!