オールカマー(中山・芝2200m)は、過去10年で牝馬が5勝。近年はエリザベス女王杯のステップレースとして俄然注目されています。
となると、今年は紅一点での出走となる
サリエラをクローズアップするしかないでしょう。
もちろん、ただ単に牝馬だからというわけではありません。
過去2度のG1挑戦は、前走の天皇賞春が12着、昨年のエリザベス女王杯が6着と敗れていますが、ともに斤量が56キロ。
G1ではありませんが、2走前に2着となったダイヤモンドステークス、3着だった昨年の目黒記念は55.5キロでしたから、前走の馬体重が424キロという小柄なこの馬にとって、今回55キロで出走できるのは、何よりの好材料でしょう。
そして、コンビを組むのは、デビュー2戦目の1勝クラス以来の復活となる戸崎圭太騎手。
この戸崎騎手は、過去10年のオールカマーで(2-1-2-5/8)で、複勝率62.5%という好相性。2020年には5番人気だった牝馬のセンテリュオを勝利に導いています。
使い込めないネックはあるものの、牡馬を相手に長丁場の重賞でも好走歴がある実力馬。ここでアッと言わせる激走があっても何ら不思議ではないでしょう。