競馬の暦では、今週が夏競馬のラスト。関西の夏を締めくくるのは、今年は中京競馬場で行われる
小倉2歳ステークス(中京・1200m)です。
ここ10年では、16年の勝ち馬レーヌミノルが翌年の桜花賞を勝っていますが、21年ナムラクレア、20年メイケイエールのように古馬になってもスプリント路線で活躍している馬が勝ち馬に名を刻んでいて、基本的にはスピードあふれるタイプを狙いたいレースです。
今年注目したいのは、2戦目の未勝利戦を好時計で快勝した
レイピアです。
デビュー戦は、やや行きたがるところを見せた上に、内めの窮屈なポジション。スムーズに立ち回った勝ち馬には及ばなかったものの、直線で馬群を割って2着に入った脚には能力の片鱗が見えました。
1ハロン距離を短縮した前走は、スタートを決めて敢然とハナを切り、直線もしっかりとした伸び脚で後続を突き放しての逃げ切り勝ち。
勝ちタイムの1分8秒2は、1200mの持ち時計2位エコロジークよりコンマ7秒速いもので、馬場の違いはあるとはいえ、水準以上のスピードを持っているのは間違いないでしょう。
引き続き1200mであれば、折り合いの不安は少ないですし、祖母のクーヴェルチュールは、2歳時のうちに3勝(降着を含めると1位入線4回)。3歳時にも、オープンのバーデンバーデンカップ1着→アイビスサマーダッシュ3着→キーンランドカップ1着などスプリント路線で活躍。恵まれたスピードと高い完成度を誇った馬でした。
2戦のレースぶりからスピード任せの一本調子という印象もなく、ここも一気に突破できると見ました!