今年で第7回を迎える
葵ステークス(京都・芝1200m)は、重賞格付けこそ最近ですが、葵祭が行われるこの時期の名物レースとして、2011年にはロードカナロアも勝ち馬に名を連ねている一戦。
創設当初にはオサイチジョージ、ダイタクヘリオスといったオールドファンには懐かしい個性派も勝っているレースです。
レースの傾向を見ると、重賞格上げ後の6年で牝馬が4勝。オープン特別の時代から牝馬の分がいいレースで、今年もメンバー的には牝馬が優位。その中でも配当の妙味がありそうなのが、
シカゴスティングです。
デビュー2戦目の未勝利戦と続くフェニックス賞を連勝。ファンタジーステークスでは12番人気の低評価を覆して3着と激走すると、暮れの阪神ジュベナイルフィリーズでも同じ12番人気で見せ場たっぷりの5着と健闘。能力の高さを示しました。
この春は、フィリーズレビュー、桜花賞とともに12着と敗れていますが、フィリーズレビューは厳しい展開を強いられ、桜花賞は本質的に距離の1600mは長く映りますし、メンバーも強力で参考外といえるレース。情状酌量の余地はあるでしょう。
また、メンバーに恵まれたとはいえ、デビューから唯一の1200m戦は、連勝を飾ったフェニックス賞で、2着に3馬身差を付ける完勝。直線が平坦な京都の1200mに替わるのは間違いなくプラスで、ベストパフォーマンスが期待できる舞台です。
阪神ジュベナイルフィリーズを見ても、自分の形で競馬ができると渋太い馬で、決してスピード一辺倒のタイプではありません。
ここは忘れられた実力馬の反撃に1票を投じたいところです。