馬券情報・最前線(栗東編)

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関西の事情通が思惑の真相に迫る!

鳴尾記念
名門厩舎のエースが完全復活へ

日本ダービーも終わり、夏競馬前のやや消化試合の様な雰囲気を醸し出す時期ではあるものの、上半期にはまだ安田記念と宝塚記念という伝統のビッグレースが待っている。

その宝塚記念へ向けたステップレースが、土曜日中京で行われる。

鳴尾記念

昨年は、勝ち馬ユニコーンライオンが次走宝塚記念でも2着と好走、2015年の勝ち馬ラブリーデイは、次走宝塚記念を制覇し、そのまま4連勝で秋の天皇賞も制した様に、宝塚記念へ向けて注目の一戦。

そのラブリーデイと言えば、管理する池江泰寿厩舎はこの鳴尾記念を過去10年で5勝。特にラブリーデイの2015年からは、2016年サトノノブレス・2017年ステイインシアトル・2018年ストロングタイタンと4年連続勝利と非常にゲンのいいレース。

今年は長期休養明けではあるものの、一昨年のクラシック3冠全て参戦したヴェルトライゼンデを送り込んでいる。

屈腱炎を患い、昨年のAJCC以来となる1年4カ月振りの長期休養明け。中間の調整も様子を見ながらなため坂路で仕上げられている。

その調整過程を考えれば不安要素と言えるのだが、最終追い切りで手綱を取った水口騎手曰く「長期休養明けとは思えない動きの良さ」と話している。

どうやら、仕上がりに不安はないようだ。

この馬自身、過去3回の休み明けでは全てG2で2着と好走している様に鉄砲は効くタイプ、休み明けにも不安は無い。

池江泰寿厩舎と言えば、昨年何度か取り上げた様に、初重賞制覇となった2006年の朝日杯フューチュリティステークス以来、2020年まで15年連続で重賞制覇を成し遂げて来たものの、昨年はついに重賞未勝利に終わり、しかも年間勝利数も近年ではワーストとなる36勝に留まっていた。

しかし今年は、3月にオーシャンステークスを制すると、翌4月にもマイラーズカップを制覇、そして先週、目黒記念も見事に制し早くも重賞3勝。さらに勝ち鞍も既に28勝を上げ全国リーディングトップを直走っている。

昨年の成績が嘘のような、今最も勢いのある厩舎。その厩舎がゲンのいいレースに挑むとあれば、それだけで注目だろう。

鞍上は、関西まで遠征してくるダミアン・レーン。

この土曜日は計9鞍に騎乗するがその内8鞍がノーザンF関連馬というバックアップを受け、メインのここもオーナーサイドの意向での起用となる。

オーナーサイドの期待の高さもうかがえるこのヴェルトライゼンデ、その走りには注目してみたい!


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