馬券情報・最前線(栗東編)
関西の事情通が思惑の真相に迫る!
日本ダービー
究極の仕上げで頂点に挑む!!
いよいよ今年も東京優駿
日本ダービーを迎える。
1冠目の皐月賞で衝撃的な差し切り勝ちを見せたソールオリエンス、2冠目となるこのダービーの主役に間違いない。
ただ重馬場で外目の方が伸びる馬場だったことと、展開的にも前半の方が速い前傾ラップだっただけに、その見た目の鮮やかさほど評価はできないところ。
逆に6着ではあったものの、ソ-ルオリエンスと同じような位置取りから同じ様に外目からジワジワ追い上げて来ていた
シャザーン。
実はこの馬こそ注目したい1頭だ。
その皐月賞、シャザーンは3コーナーでソールオリエンスと同じ後方に位置していたが、先に動いたタスティエーラを追いかけるようにソールオリエンスより先に動き出し、結果的には4コーナーは大外に振られることになり、ロスの多い競馬だった。
まして決め手が武器のこの馬にとって、道悪はその武器の威力を削がれる馬場でもあった。
よって6着とは言え、内容自体は決して悪くはない。
ただ…
5着とクビ差の6着、このクビ差は大きかった。
というのは、ダービーへの優先出走権は5着まで、このクビ差によりその優先出走権を得ることができなかったからだ。
シャザーンの収得賞金は1600万円。例年のダービーでは除外対象になる場合が多く、ここで権利を獲れなかったことは本当に痛かった。
ダービー出走を確実にするためには、トライアルを使うか…そういう選択肢もあったが、トライアルを使うとダービーで果たしてデキをもたせられるか…その懸念は強くなる。ゆえに、賞金的には微妙な立場でもダービー直行を決めた。
これは、本当にダービーで勝ち負けを意識していることの証でもある。
ダービーで勝ち負けできる馬だからこそ、収得賞金は微妙な立場でも、万全のデキで挑むために敢えてトライアルは使わなかったのだ。
そして結果的に、直行の選択が実りギリギリ18番目で出走が叶った。
馬の状態も、1週前追い切りではCWで6F78秒8とテンから速い時計で入りながらも終い2Fを11秒3-11秒0と抜群の切れ味を見せ、いかにも友道厩舎らしい本番仕上げ、目論見通り皐月賞よりもデキを上げてきている。
もともと、広いコース向きということで皐月賞よりもダービーを目標にしてきていたこともあり、前走からの上積みはかなりあると言える。
ここまで4戦して2戦が道悪。良馬場で走った2戦の上がり3Fは、32秒5と33秒1とすばらしい脚を使っている様に、決め手の活きる東京の芝2400mという舞台は絶好。
もし勝てば、昨年ドウデュースで勝っている友道厩舎は史上初のダービー連覇のトレーナーとなるが、そもそもダービーを3回も勝っているように、ダービーの勝ち方を良く知っている。
このダービー・トレーナー友道厩舎が、そういった経緯で送り出すシャザーン、注目だろう!
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