馬券情報・最前線(栗東編)
関西の事情通が思惑の真相に迫る!
土曜札幌11R 札幌日刊スポーツ杯
ルメールが騎乗できない理由
今週は、いよいよスーパーGⅡの札幌記念、真夏の祭典が行われる。
クロノジェネシスやコントレイルなど現役屈指の超A級馬の参戦は無いものの、現役NO1のクロノジェネシスのライバルだったラヴズオンリーユー、そして今春の牝馬クラシック戦線で主役を演じ盛り上げた3歳馬ソダシの参戦があり、今年も注目度の高いレースとなった。
その札幌、土曜日のメインは
札幌日刊スポーツ杯。以前は高額条件の短距離で行われていたレースだが、近年は2勝クラスの芝2600mと言う長距離戦で行われるようになったため、菊花賞を睨む3歳馬の参戦も多くなってきている。
実際、2016年の勝ち馬ウムブルフは、ここを勝った後、直接菊花賞へ挑戦している。
今年も、その菊花賞を睨む3歳牡馬が2頭参戦して来ている。
アルバーシャとエアサージュ。しかも2頭ともに前走手綱を取っていたのはルメールである。
今年も札幌を主戦場にしているルメール、今期は変則開催が影響しているのか横山武史騎手に勝ち鞍を大きく譲ってはいるものの、有力馬の騎乗依頼はやはりルメールを中心に巡っている。
そんな中にあってこのレースでは、前走自ら手綱を取り勝利を上げているアルバーシャとエアサージュではなく、ルメールはヒシエレガンスに乗る。
その理由は…至って単純。53キロは乗れないからだ。
古馬相手のハンデ戦で3歳馬は軽量になる事が多く、この2頭も53キロが濃厚ではあった。よって、ヒシエレガンスを抑えておいたようなものだが、仮に2頭が54キロだったなら…恐らく3歳馬の方の手綱を取っていただろう。2頭ともにルメールが本来であれば乗りたかった馬と言える。
ゆえに、ともにこのレース次第で菊花賞へ向け注目の存在となるわけだが、特に注目したいのが…
アルバージャの横山武史騎手も、比較的幸運の騎乗で注目ではあるが、それ以上に、ルメールが斤量で乗れないという事を決め打ちして、他馬の依頼を断って待っていた池添騎手の乗る
エアサージュはより注目したい。
ルメールが53キロは乗れないということは、近しい関係者なら周知の事実。そして、エアサージュの斤量が53キロであることが濃厚という事も、近しい関係者なら知り得て然るべきところ。
まして管理する調教師が実弟、他陣営からの依頼を断って決め打ちするのも良く理解できる。
そのエアサージュ、休み明けの前走でも鮮やかな競馬だったが、ひと叩きされ上積みも十分、ここへの期待は高い。
もちろん、勝てば菊花賞路線を歩むことになるだろう。そして池添騎手も主戦に成り代われる大チャンス、力が入らないわけがない。
先週の関屋記念は、わざわざ新潟に遠征したものの、1番人気で3着と納得いかない結果。しかしながら、自らで勝ちに行ってのモノで決して悪い内容では無かった。
とはいうものの、人気より下の着順でもありフラストレーションの溜まる一戦だっただろう。
今週、日曜日の札幌記念では自らのJRA全10場重賞制覇を達成したバイオスパークでの騎乗があるが、その前にまず土曜日のメイン、札幌日刊スポーツ杯のエアサージュの走りには、注目せざるを得ない。
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