教えてマサカツ先生!
【根岸S】「ダート戦=逃げ先行有利」は大間違い!? ヒット連発の元調教師が教える穴馬候補
関東は連続開催の中山が終わり、今週から東京がスタート。開幕週に行われるのは根岸ステークス(G3、東京ダ1400m)です。来月に迫ったフェブラリーSの前哨戦という位置づけのレースですね。
一般的にダート戦は後方からの差し切りは難しく、芝のレースよりも前に行った馬が有利だということはファンの皆さんもよくご存知でしょう。
ところが根岸Sの脚質別成績を振り返ると、正反対の傾向が出ています。
▼根岸Sの脚質別成績(過去10年)
逃げ[0-0-0-10]複勝率 0.0%
先行[1-4-1-31]複勝率16.2%
差し[7-3-5-46]複勝率24.6%
追込[2-3-4-40]複勝率18.4%
なんと過去10年で逃げた馬は全滅。4コーナーで1~4番手から勝った馬は後にフェブラリーSを連勝するモーニンの1勝のみ。2~3着まで含めても過去10年で6頭しかいません。
対照的に差し・追い込み馬が9勝。ダート戦では不利とされる差しタイプが根岸Sで活躍している理由として、中央競馬における「ダート短距離重賞のレース形態」は避けて通れません。
毎年根岸Sには、年末のカペラS(G3、中山ダ1200m)に出走していた快速馬が揃います。ダートの短距離馬は総じて前々で競馬して結果を残してきた馬ばかりのため、先行争いが激しく前掛かりの展開になることが目立ちます。
しかし中山ダ1200mと違い、東京ダ1400mはスピードだけで押し切れるほど甘くありません。速いペースで先行した馬たちがゴール前で苦しくなったところを差し・追い込み馬が強襲するのは、ある意味では必然と言えるでしょう。
今年も何が何でもハナを切りたい快速馬ドンフランキーを始め、上位人気が予想されるフリームファクシなど強力な先行馬が揃いました。他のレースでは差し遅れていたような人気薄も要注意です。
根岸Sの最終的な結論は、最新の馬場状態や枠順、追い切りなど直前まで情報を精査した上で導き出したいと思います。
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■境征勝
元調教師。出走させる側の視点から、陣営の思惑をズバリ見抜く眼は秀逸!2025年も破竹の勢いで推奨馬が好走中!
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