教えてマサカツ先生!

【中山金杯】正月から勝負の東上!元調教師が教える『お年玉候補』


暮れのG1シリーズが終わって、ひと息ついている暇はありません。さっそく年明け1/5(日)には金杯が行われます。ここでは中山金杯(G3、中山芝2000m)を取り上げましょう。

冬場の時期は日々の寒さが厳しくなり、競走馬も汗をかきにくくなるため筋肉や内臓面といった馬体の調整が難しくなります。特に年末年始の変則日程で行われる正月開催では注意が必要です。

中山金杯の重要なポイントに、「正月開催の中山へ勝負遠征してくる関西馬」があります。

▼中山金杯の東西所属別成績(過去10年)
関東[5-8-4-79/96]複勝率17.7%
関西[5-2-6-52/65]複勝率20.0%

出走頭数は関東馬のほうが多いのに、勝利数は全くの五分。近年こそ「西高東低」と長らく言われた力関係の差が縮まりつつあるとはいえ、冒頭で紹介した調整の難しい年末年始を挟んでいることを考慮すると、はるばる遠征してくる関西馬の活躍が目立ちます。

一般社会に置き換えれば調教師は個人事業主。助手、厩務員など厩舎で働くスタッフは従業員です。仕事とはいえ年明け早々に関西から関東までの出張は誰もが億劫(おっくう)に感じるもの。「せめて正月の餅代くらいは稼ぎたい!」と勝負仕上げを施してきます。

例えば2024年の勝ち馬リカンカブールは、馬体重2ケタ増で7着に敗れたチャレンジCから12キロ減で出走。スタートに不安がある馬が2枠3番の絶好枠から好スタートを決めて、直線鮮やかに抜け出しました。

また2025年の中山金杯は通常開催週と同じ日曜に行われるのも、見逃せない重要なポイントとなります。何故なら本来は最終追い切り日が行われる水曜がトレセン全休日の1/1(水)となるからです。

翌日の1/2(木)に最終追いをスライドしたとしても、厳寒期の全休日明けに速い時計を出すのはリスクを伴います。各陣営とも実質的な最終追いを2024年内に行うことが予想されますし、例年にも増して状態面が馬券のカギを握るのは間違いありません。

2025年の中山金杯に登録している関西馬の中ではアルナシーム、エアファンディタ、リカンカブールあたりには注目でしょうか。これに最新の馬場状態などを精査して、最終結論を導き出したいと思います。
元調教師・境征勝が監修する穴の1頭
中山金杯(G3)
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■境征勝
元調教師。出走させる側の視点から、陣営の思惑をズバリ見抜く眼は秀逸!有馬記念(レガレイラ)、チャンピオンズC(ドゥラエレーデ)、ジャパンカップ(シンエンペラー)などズバリ!

中山金杯にも、馬券のカギを握る激走候補を発見!この1頭は絶対に見逃せないぞ。
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