教えてマサカツ先生!

【アルゼンチン共和国杯】「G1谷間週のハンデG2」を勝ちに来た馬は!?


「G1の谷間週」に行われるアルゼンチン共和国杯(G2、東京芝2500m)は、ジャパンCや有馬記念に向けて重要な位置づけのレースです。

ひと昔前は2007年アドマイヤジュピタ、08年スクリーンヒーロー、10年トーセンジョーダン、15年ゴールドアクター、16年シュヴァルグラン、17年スワーヴリチャードなど、後のG1馬を輩出する『出世レース』と言われていました。

近年はG1馬こそ出ていないものの、2020年から2連覇したオーソリティは22年ジャパンC2着、ドバイシーマクラシック3着。昨年の勝ち馬ゼッフィーロも次走の香港ヴァーズで2着と、アルゼンチン共和国杯を足がかりに国際G1の舞台で活躍しています。

競馬関係者にとってはG1を勝つことが最大の目標であり、相応の期待馬がいるのであれば逆算をしながら出走させるレースを選びます。これからG1を狙っていこうという馬にとって、理想的なレースがハンデ戦で行われるアルゼンチン共和国杯というわけです。

ただ、上記のようなG1候補が毎年いるわけではありません。何故ならレース選びをする際、様々な思惑がある中で「ハンデG2で手堅く賞金を獲得したい」というパターンが存在するからです。

これはG1を使って力負けを実感すると、陣営内で議論されます。調教師の立場としては馬主さんからの要望で強引にG1を使うことにならない限り、力関係を見極めて冷静に出走レースを選択しないといけません。

特に今年は天皇賞・秋に豪華メンバーが揃ったことで、クロミナンスやサヴォーナなど“名より実”を取りに来た有力馬が目立ちますね。

競馬にはそれぞれの馬によって異なる『陣営の思惑』が潜んでいます。馬柱を眺める際には、ただ成績を見るのではなく、臨戦過程やレース内容に注目してみるとワンランク上の予想ができるはずです。

これに追い切りなどの最新情報を精査して、最終結論を導き出したいと思います。
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