教えてマサカツ先生!
【セントライト記念】前走ダービー組より上!勝負気配MAXの逆転候補
菊花賞トライアルのセントライト記念(G2、中山芝2200m)は、ダービー出走組から条件戦を勝ち上がってきた上がり馬まで、多彩なメンバーが揃いました。
今回が初対戦という馬も多く仕上がり面やコース適性など、何を重視すべきかで悩んでいるファンも少なくないでしょう。
結論から申し上げますと、やはり馬券の中心は実績で勝る『前走日本ダービー組』です。
過去10年で[4-6-4-19]複勝率42.4%と圧倒していて、例年と比べて3頭と出走数が少なかった昨年も2着ソールオリエンス、3着シャザーンと『前走日本ダービー組』の2頭が馬券に絡みました。
そして、ここに来て存在感を増しているのが『前走ラジオNIKKEI賞組』です。
過去5年で3頭の勝ち馬を輩出。また19年は前走ラジオNIKKEI賞からの出走馬が不在のため、実質直近4年で3勝を挙げていることになります。
▼セントライト記念の前走別成績 ※過去5年
ラジオNIKKEI賞[3-0-0- 6]勝率33.3%
日本ダービー [1-4-2-12]勝率 5.3%
▼前走ラジオNIKKEI賞組の好走 ※過去5年
23年1着 レーベンスティール(2人気)
→前走ラジオNIKKEI賞3着
21年1着 アサマノイタズラ(9人気)
→前走ラジオNIKKEI賞12着
20年1着 バビット(4人気)
→前走ラジオNIKKEI賞1着
ラジオNIKKEI賞の舞台となる福島芝1800mは、中山と同じく直線の短い右回りで、好走するのに求められる能力が似ているのが特徴。管理する調教師サイドとしても「コース適性」を重視して参戦します。
21年の勝ち馬アサマノイタズラも中山の重賞スプリングSの2着馬。前走のラジオNIKKEI賞では思わぬ大敗を喫したとはいえ、中山で未勝利勝ちとコース実績がありました。
一方、前走ダービー組にとってセントライト記念は、菊花賞や天皇賞・秋に向けてのステップレースという位置づけ。すでにG1へ出走可能な賞金を得ている馬も多く、地力の違いで馬券に絡むことはできても2着、3着に取りこぼすケースが目立ちます。
上記で紹介した例を今年の出走予定馬に置き換えると、前走ダービー組の
アーバンシックや
コスモキュランダは当然有力です。期待値という観点で狙うのであれば、前走ラジオNIKKEI賞3着
ヤマニンアドホックが浮上します。
現在2勝クラスに在籍する同馬が菊花賞へ使うためには、セントライト記念で3着以内に入って優先出走権を取るのが絶対条件。中山で2勝を挙げているコース実績も魅力で、直近の傾向から前走ダービー組を脅かす逆転候補となりそうです。
あとは追い切りの情報などを精査して、最終結論を導き出したいと思います。
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■境征勝
元調教師。出走させる側の視点から、陣営の思惑をズバリ見抜く眼は秀逸!夏競馬も、小倉2歳S・小倉記念などなどヒット連発!
セントライト記念にも、馬券のカギを握る激走候補を発見!この1頭は絶対に見逃せないぞ。