うまスクエア

いよいよ今週は競馬の祭典、日本ダービー(東京・芝2400m)。全てのホースマンにとっての目標であり、競馬ファンの誰もが注目するレースだろう。

今年も皐月賞馬ジャスティンミラノを筆頭に楽しみな逸材が揃った印象も、その中に合って不当評価されているのが皐月賞2着コスモキュランダだ。

ご承知の通り今回は前走で騎乗したモレイラ騎手が身元引受調教師を務める堀厩舎の絡みで、弥生賞1着時に騎乗していたM.デムーロ騎手に手が戻る。これを鞍上弱化と受け取られ人気を下げている。

しかし、世間の評価は“表に出ない裏事情”を考慮すると正しくない。何故なら皐月賞時にM.デムーロ騎手はすみれS1着時に騎乗したサンライズアースの“ワケアリ先約”により、コスモキュランダの騎乗依頼を断らざるを得なかったのをご存知だろうか？

関係者筋の談話をまとめると、すみれSのレース後にM.デムーロ騎手が「次もガンバリマ～ス」という発言を、サンライズアースの馬主と厩舎サイドは「皐月賞も乗る」と解釈。次週の弥生賞でコスモキュランダが勝っても、「ウチが先約だから」と譲らなかったらしいのだ。

これには事情通の記者も「いくら1週前時点でコスモキュランダが計算できなかったとしても、いつもの調子で安請け合いして身動きが取れなくなった。サンライズアースは皐月賞でどうこう言えるレベルの馬では無いし、普通は返事を保留するよ」と苦笑したほど。

そんな背景もあり今回はサンライズアース陣営へ丁重に断りを入れ、満を持してコスモキュランダに鞍上に復帰。皐月賞では自らの軽率な発言で主戦の座を失いかけた手前、渾身騎乗でダービーに挑むのは確実。この人気なら穴候補として黙って買いだ。