佐々木主浩の大リーグボール22号

大リーグボール22号[第926球]

【愛知杯】4走前を境に馬が覚醒

先週のシャケトラには驚きました。骨折で1年以上休んでいた馬が、復帰初戦でいきなり重賞を勝つんですからね。関係者の努力によって、治療の技術や調整方法が進化していることを改めて感じさせられる勝利でした。

そして、4着だったジェネラーレウーノに関しては、レース後に屈腱炎発症という残念なニュースを目にしました。私も愛馬が屈腱炎になったことがあります。自分ではどうすることもできないだけに復帰を待っている間は長く感じるかもしれませんが、復帰してくれた時の喜びといったらなかなか味わえるものではありません。森岡さんのジェネラーレウーノが再び元気な姿を見せてくれることを願っています。

それにしても、治療や調整の技術は進化していますが、年を追う毎に高速化が進む『馬場』は、進化とは逆の方向へ向かっているように感じます。ジェネラーレウーノの屈腱炎発症の原因が、今の馬場状態だと断定することはできませんが、昔から言っているようにもっと馬の脚元に掛かる負担を考えた馬場にして欲しいと思っています。

昨年のジャパンCでレコードが出た時、競馬場内では大きな歓声が上がり、異様な雰囲気となりました。ただ、私はそのタイムを見た時、直ぐにシュヴァルグランの脚元が心配になりました。競馬はタイムを競っている訳ではありません。今後、馬の脚元に考慮した馬場へ進化してくれることを期待しています。


それでは、土曜は中京の【愛知杯】を検討します。ディープのようなデビューから負けなしの馬は別ですが、大きなレースを勝つ馬には、その“きっかけ”となるレースが存在するケースが多々あります。①レッドジェノヴァにとってのそれが、モレイラが乗った4走前だったと思うんです。体の成長にメンタルの成長が追いついたタイミングだったのかもしませんが、4走前を境に馬が覚醒したイメージです。京都大賞典では、休み明けだったとはいえ、シュヴァルもこの馬に負けましたからね。今回は重賞のタイトルを何としても手にしたいという陣営の強い思いが、ミルコ起用に表れていると思います。

馬券は①レッドジェノヴァからの3連複。⑧ランドネ⑪ノームコア⑨ウラヌスチャーム④コルコバード②レイホーロマンス⑤ワンブレスアウェイ⑥レイズアベールが相手候補です。

【参考買い目】
●3連複フォーメーション(11点)
[1頭目]1
[2頭目]8.11
[3頭目]8.11.9.4.2.5.6


JRA現役馬主でGⅠ5勝オーナー【佐々木主浩・大リーグボール22号】はレース当日10時頃公開!
次回の更新を楽しみにお待ちください!!

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佐々木 主浩

伝家の宝刀・フォークボールで日米通算381セーブの金字塔を打ち立てた“大魔神”2006年11月に馬主登録を行い、僅か5年半後の2012年2月にはクイーンカップで所有馬のヴィルシーナが1着となり、馬主として初めて重賞競走を制覇すると、さらに翌々週には阪急杯でもマジンプロスパーが優勝。2013年5月12日ヴィクトリアマイルでヴィルシーナが優勝し、初のGI競走制覇を果たす。

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