馬券ネオメソッド(公開馬券編) [2013年5月19日]
オークスのパラドックス
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オークスは「東京芝2400m適性を持っている1勝馬」と話す“境和樹”の買っておきたい人気薄とは?
【日曜の穴馬券ネオメソッド】
東京11Rオークス 芝2400m
◎(17)スイートサルサ
これは昨年も書いたことですが、オークスの予想をする前にまず考えなければならないのは、このレースそのものの本質です。実は、これがオークスというレースを予想する上で最も大事な要素です。
【オークスというレースは、果たして何なのか?】
1.2400mで行なわれることにあまり意味がない。
2.3歳牝馬だけで争われるレースである。
桜花賞から800m距離が延びる東京芝2400mということで、オークスになると“距離適性”という言葉がアチコチで話題になります。しかし、ハッキリ言ってしまえば、「そんなことに大した意味はない」んです。ただ単に、牝馬クラシックの2冠目が2400mで行なわれるというだけで、出走馬は2400m適性に自信があるから参戦してきているわけではありません。この考え方は非常に大事、このレースが2400mで行われることに意味などないのです。ただそこにあるレースが2400mだった、それだけのことです。
また、桜花賞からたかだか1か月半程度の時間しか経っていない3歳牝馬同士のレースですから、桜花賞で決まった各馬の序列が大きく変わるということもほとんどありません。桜花賞以外の路線から出走してくる強そうな馬がいたとしても、あくまでそれも3歳牝馬という狭い括りの中でのもの。桜花賞の時点で明らかになった同世代の序列が急激に変化することはないわけです。
となると、「桜花賞上位馬に関して、適性の有無を問うてもあまり意味がない」という結論になります。舞台設定に大きな意味がなく、桜花賞とレベル的に大差がないのであれば、必然的に、桜花賞でついた序列を覆すことが非常に困難になるからです。
「桜花賞上位馬は絶対に軽視しない」
これがオークスを予想する上で最も大事と言ってもいいポイントです。アユサンの2400m適性、レッドオーヴァルは距離がマイラーじゃないか?そんなことは考えても仕方ありません。普通に来るだろうなと覚悟しておいた方がいいのです。それがオークスというレースですから。
穴馬に用意されている席はせいぜい1つ、上手く行って2つくらい。その前提は持っておいた方が賢明です。
しかし、桜花賞の着順がそのまま反映されたのがブエナビスタの勝った09年くらいのものであることもまた事実。桜花賞上位馬を軽視しないというスタンスに立ったとしても、穴馬にも少ないながらちゃんと空席は用意されています。
その限られた空席に滑り込む穴馬をどう探すか?ここで、オークスのパラドックスが生まれます。オークスで穴馬を見つける方法は、ズバリ
「東京芝2400m適性を持っている馬」
これしかありません。先ほどまで書いてきたことと全く矛盾するように聞こえるかもしれませんが、そもそも、オークスというレースは、桜花賞で決まった序列(=根本的な能力差)を覆すことが非常に難しいレースです。であれば、その大きな能力差をひっくり返そうと思えば、条件に対する適性を武器にするしかないのです。その適性が活きる競馬になった時初めて、桜花賞で決まった序列は覆り得るわけです。逆に言えば、適性が問われないレースになってしまえば、穴馬が台頭する余地はありません。穴党にとっては、そんな割り切りがこのレースには必要です。
そして、この東京芝2400m適性という観点から、狙える血統が「サンデー系×ダンチヒ系配合の馬」、これです。既に各所で指摘している通り、この配合は東京芝2400mのG1競走において極めて高いパフォーマンスを発揮します。
過去10年で行われた東京芝2400mのG1競走は計30鞍。その30鞍にのべ12頭のサンデー系×ダンチヒ系の配合馬が出走していますが、そのうち7頭が馬券になっているという超ハイアベレージ。単に馬券になっている馬の数が多いだけではありません。「極めて出走数が少ない」ということも大事なポイント。滅多にいないにも関わらず、頻繁に馬券になっているという事実、このことから、「東京芝2400mG1においてはサンデー系×ダンチヒ系の配合が狙い!」という結論が導き出されるわけです。
桜花賞組圧倒的優勢の図式の中、穴馬が台頭するためには適性の力を武器にするしかありません。そして、この条件で求められる適性を最も満たしているのは、「サンデー系×ダンチヒ系」。今年は
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