東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2023年5月20日]

【オークス】名牝から名牝が誕生する!

世の中、暗い話や事件ばかりが目立っているが、競馬の面でも、海外に目を向ければ暗い話題がある。JAIRS「海外競馬情報」(2023-No.2)によれば、競馬の本場イギリスの現状として「生産者が損失を被り続ければ競馬界は存亡の危機を迎える」と伝えられている。

調査報告書は、“当歳馬や1歳馬の生産コストは馬の売却時の収益を大きく上回る”と記しているのだ。このまま続けば、2030年まで出走頭数が減少し続けると予測され、そのころには平均出走頭数が7頭前後になると見こまれているとか。

ヨーロッパの競馬界では、「ファンあっての競馬」という意識が希薄であるから、当然のツケが回ってきたと言えなくもない。日本の競馬新聞のように、馬柱があって小さなスペースでレースの検討がしやすいような工夫がなさすぎる感がする。

英国ジョッキークラブが「ドレスコードを廃止して競馬をより身近なものに」などと見当違いな動きをしているようにしか思えないのだが。

さて、3歳女王決定戦のオークス。⑤リバティアイランドの1強ムードだが、桜花賞1600mから2400mへの距離延長が鍵。口撃機関銃ヤマさんは、桜花賞4着の⑫ハーパーは800m延長がプラスに作用し、大きく成長していると見こんでいるという。相手本線は、⑤と⑯ドゥアイズで、馬連・3連複・3連単でいくらしい。ギャンブル狂師ミノ先生は、⑤は自信過剰で、2着か3着だとか。先行する数頭を選んで、3連単でいくらしい。穴党専科のマスターは、⑬ドゥーラがマイルでは差し脚が生きないが、中距離では抜け出す脚をもっていると注目する。⑤-⑬の馬連1点とワイド総流しで狙っていくらしい。

桜花賞の度肝を抜いた強脚を見れば、⑤リバティアイランドの頭は揺るがないだろう。直線の長い東京で、むしろどんな勝ち方をするかが焦点ではないだろうか。相手は混戦だが、オークス馬はオークス馬の娘がふさわしいとすれば、⑪ミッキーゴージャスが浮上する。ディープインパクト産駒のオークス・秋華賞の2冠馬ミッキークイーンを母として、直線は確実にのびてくる。逆転は不可能でも、複勝でも遊べる。


オークス
⑤-⑪ ワイド1点で勝負する
⑤-⑪ 2頭軸3連複で外枠の⑫~⑱の7頭に流して遊ぶ


コチラも注目
【平井雄二のBe The Winner】オークス・活きがいい馬を見分けるコツと激走候補を合わせて紹介!

うまスクエアメンバー登録

STEP:1メールアドレス入力

メールアドレスの入力

うまスクエアからのメルマガを受け取りたいメールアドレスを入力して下さい。
※携帯のメールアドレスでも、ご利用頂くことが出来ます。

入力されたメールアドレス宛てに【仮登録メール】をお送り致します。
【仮登録メール】に記載されたURLをクリックして頂くと、うまスクエアへのメンバー登録が完了します。

  • メールアドレス(半角英数字)
『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

PR

境和樹 SNS

コンテンツ一覧