元教官・蓑田早人の蓑田塾
あの馬だけには負けられない!?
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こんばんは。蓑田です。
フェブラリーSはやはりというか、レモンポップとドライスタウトの2頭が人気を分け合う格好になっている。
私はドライスタウトの方を中心と見ている。一方で、レモンポップはG1で人気を背負うほどの存在なのか、少し疑問に感じているんだ。
レモンポップはここまでの戦績は立派だが、私としては1400mの根岸Sではもっと突き放して圧勝するくらいの競馬をしてくれると思っていた。ベストと言われていた1400mなのに最後は詰め寄られながらも何とか勝ち切ったという程度だったからね。
あの競馬では、1600mのG1で最後まで先頭にいられるイメージは沸かないというのが正直なところ。地力で2、3着に残ることはあると思うので消しとまではいかないが、私としては押さえ程度の評価になるかな。
一方のドライスタウトは前走が負けて強しの内容で、1600mになって良さが削がれるというイメージもない。
もちろん、
戸崎圭太騎手がレモンポップよりドライスタウトを選んだというのも重視すべきところ。前哨戦の勝ち馬で実際に1番人気になっている馬よりも、見た目で言えば前走オープン特別2着の馬を選んでいる訳だからね。
2週続けて栗東に調教を付けにいっているところにも本気度を感じるし特にレモンポップだけには負けられないと思っているんじゃないかな。
他にはメイショウハリオ、レッドルゼル、ショウナンナデシコ、人気はないがドライスタウトに大きく負けていないケイアイターコイズも気になる1頭だ。
そして、今年は珍しい顔ぶれとして外国馬のシャールズスパイトと南関のスピーディキックが参戦してきた。この2頭も可能性はあると思っているよ。
スピーディキックに騎乗するのは御神本訓史騎手。色々な問題があるタイプなので実現はしなかったが、技術的には間違いなく中央に移籍して大活躍が見込める騎手だった。
彼を初めて目の前で見たのは高知の新人王争覇戦だった。JRAからの出場騎手を監督する立場として高知に行っていたんだが、益田にこんな天才がいるのかと驚いたのを覚えているよ。
日曜日の東京では戸崎騎手と御神本騎手の競演。フェブラリーSで両者好走となれば凄いが、戸崎騎手はいつも通りメイン以外も良い馬に乗っている。最終レースの
コングールテソーロなんかは人気の盲点になりそうで気になるね。
日曜の騎乗一覧と評価
レース | 条件 | 馬名 | 評価 |
東京2R | ダ2100m | セイウンミライズ | A |
東京4R | 芝1800m | ノットファウンド | A |
東京6R | 芝1600m | スズハローム | B |
東京7R | 芝1800m | オレンジフィズ | C |
東京8R | 芝1400m | ニシノスーベニア | B |
東京9R | ダ1600m | オメガタキシード | C |
東京10R | 芝2000m | フィデル | A |
東京11R | ダ1600m | ドライスタウト | A |
東京12R | ダ1400m | コングールテソーロ | A |
今週はいよいよ今年最初のG1フェブラリーSが行われるが、その前に先週の京都記念について。
まず、勝ったドウデュースは見事だった。休み明けで決してキッチリ仕上げてきたようには見えなかったけど、それでもあの走り。
強い世代のダービー馬だけあってモノが違ったし、今年の競馬では国内外で主役として活躍してくれそうだね。まずは次走のドバイが楽しみだ。
対照的に残念な結果になってしまったのがエフフォーリア。心房細動というのは競走馬には付きもので、私もレース中に騎乗馬がそうなってしまったことは何度もある。
心房細動はどんな馬でも前触れなく起こり得るのが怖いところで、今回の武史は勝負どころの2番手でああなったのに、よく冷静に対応していたと思うよ。車に例えると、脚元の故障がタイヤだとすると、心房細動はエンジン系統の故障、と言えるかもしれない。
レース直後は大事には至らないような話もあったが、既に引退、種牡馬入りが発表された。美浦を発つ際に武史が号泣していたというニュースも見たが、実際、今の武史の立場があるのはエフフォーリアのおかげと言っていいくらいの成績を残した馬。エフフォーリアの子供や孫に騎乗する姿を見てみたいね。
もう一つ、2週間後にデビューが迫っている新人騎手の話も少し。今週は栗東でデビューする女性騎手の河原田菜々騎手について。
河原田のことは入学試験の時に見ていた時が印象に残っている。女の子だが、本気で騎手になろうとしっかりと準備してきたことがすぐに分かるくらい、最初から馬乗りの技術はシッカリしていたよ。
学校に入ってからも技術面は文句がない様子だったようだね。レースになると甘さというか、優等生すぎる面がまだ見られるけど、その点は師匠になる渡辺薫彦元騎手、調教師にデビュー後もしっかり鍛えてもらいたい。
聞くところによると渡辺薫彦厩舎はデビュー直後から手厚く河原田をバックアップする考えのようだ。去年の今村のように最初に目立つことができればいい流れができそうだよ。
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