元教官・蓑田早人の蓑田塾
パイオニアの復活を望む!
※蓑田塾では、ユーザーからジョッキーに関する質問を募集いたします。
質問の宛先はコチラ!→ info@umasq.jp
たくさんの質問をお待ちしております!
こんばんは。蓑田です。
先週の小倉では、日曜の12Rに現役の女性騎手が4人揃ったという出来事があり、そのレースは今村聖奈騎手が勝ってレース後も再びニュースになっていた。
そして、今週も日曜小倉2Rで女性騎手4人がそれぞれ騎乗する。今村はもちろん、永島も乗れるようになって騎乗馬が集まるようになってきたし、古川も一時期の不振は脱した。今後は女性騎手が3人、4人と同じレースに揃うことも珍しくなくなるんじゃないか。
ちなみに、このレースはある新聞の予想オッズだと今村のバロックダンスが1番人気、永島のトーホウフランゴが5番人気、古川のスマートメイプルが6番人気のようだ。ワンツースリーも十分に可能性がありそうだが、藤田菜七子も含めて女性騎手の単勝やボックス馬券は異常に売れるかもしれないね(笑)
今年は既に今村、永島、古川、藤田が4人とも勝ち星を挙げている。年明けすぐに活躍すると厩舎やオーナーの関係者にも良いアピールになるから流れは良いと思うよ。
そして、3月にはまた2人の女性騎手がデビューを迎える予定になっている。この代はもう私が直接教官として教えている世代ではないんだが、学校に行く機会があった時に見ているし、現在の教官や学校の人から話を聞いているよ。
渡辺薫彦厩舎に所属予定の河原田菜々さんは先日の模擬レースを勝っていたし、既に色々な人から上手そうだという感想を聞いている。
鈴木伸尋厩舎に所属予定の小林美駒さんも模擬レースは2勝していたんじゃないかな。こちらは横山武史騎手が兄弟子という形になるので良いところを学んでデビュー後ももっと成長してもらいたい。
新たな女性騎手も含めて、3月にはまた新人騎手のデビューがあるので楽しみだね。
最後に、こうやって女性騎手が毎年のように誕生する“礎”を作った
藤田菜七子騎手の功績は忘れてはいけないね。
藤田の活躍を見て、本気で騎手を目指す女の子が増えたというのもあるし、競馬学校にとっても藤田を騎手として送り出したことで、女性騎手の教え方の新たなノウハウを得ることができたんだ。古川、永島、今村、そして今学校にいる生徒、女性騎手の育て方や教え方は藤田の時の苦労が活きている。
だから、藤田もここ数年の成績のままフェードアウトしていってほしくはない。今年はせっかく年明けすぐに勝てたので、良い流れを取り戻してもらいたいよ。
日曜の騎乗一覧と評価
レース | 条件 | 馬名 | 評価 |
小倉2R | 芝1200m | グローブフェイム | B |
小倉3R | ダ1000m | メイム | C |
小倉12R | 芝1800m | クオンタム | B |
先週の重賞は東西ともに勝ち馬の強さが際立っていた。
愛知杯のアートハウスはクラシック戦線でのレースぶりを思えば、G3では順当勝ち。日経新春杯のヴェルトライゼンデも59キロとは思えない差し切りで、やはりジャパンカップ3着は伊達ではなかった。
そして、京成杯のソールオリエンスは、ようやくこの世代からもクラシックの主役候補と言えるような馬が出てきた、という印象を受けたね。武史にとっても去年は1つも勝てなかったG1を改めて意識するお手馬になりそうだよ。
さて、今週は中山の方が最終週。日曜日にはアメリカジョッキークラブカップが行われる。
まずはガイアフォースが順当にレースの中心になりそうだけど、ユーバーレーベンも今回は巻き返しがありそうだ。ただ、馬体はあまり増えていないほうが良いだろうね。
本筋の馬券とは別に応援したいのがシャムロックヒルと藤懸貴志騎手。前走の福島記念は優作のユニコーンライオンにハナを譲ったら結局逃げ切られてしまったからね。
今回はマーメイドSを勝った時以来となる、藤懸とのコンビ復活。ノースブリッジやバビットはいるが、枠も活かしてしっかり自分の競馬を貫いてもらいたい。
中京の東海Sは初ダートのアイアンバローズが気になるけど、それ以外もなかなか取捨選択が難しくて馬券は大変だね。今のところアイアンバローズの他、クリノドラゴン、ハギノアレグリアス、プロミストウォリア、ハヤブサナンデクン、ウェルカムニュース、サンライズウルスが良いと思っているが、ここから先の順位付けは直前まで吟味したい。
コチラも注目
【平井雄二のBe The Winner】アメリカJCC・定番からは避けられない!特殊なコース形状がプラスに働く2頭!