元教官・蓑田早人の蓑田塾
開き直りができる穴ジョッキー
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こんばんは。蓑田です。
日曜日は日本に来ている全ての外国人騎手が東京競馬場に集結する。となると、若手騎手たちの活躍の場はG1裏の阪神ということになるだろう。
京阪杯は出走16頭のうち、10頭に私の教え子が乗っている。最近好調の三浦皇成騎手や横山和生騎手なんかも日曜日は敢えて阪神に行っているようだ。
教え子の騎乗馬から5頭を選ぶなら、トウシンマカオ、タイセイビジョン、ビアンフェ、テイエムスパーダ、スマートクラージュといったところかな。
トウシンマカオに騎乗するのは
鮫島克駿騎手。
2021年も年間69勝を挙げてキャリアハイを更新したが、今年は現時点で72勝と既に昨年の勝ち星を上回った。順調に成長しているよ。
菊花賞ではジャスティンパレスに騎乗してあと一歩という3着。まだG1勝利はないが、その瞬間も近付いているような印象がある。
鮫島克駿騎手については以前にも紹介したことがあると思うのでプロフィールや学校時代の話は今回は控えておくが、馬券的なヒントとしては穴馬に乗った時こそ注意したいタイプだと思う。
美浦で言うと大野拓弥騎手に似たところがあるというか、失敗したら仕方ないと割り切って内を突いたり、極端な立ち回りを恐れずにやれるタイプ。
内が詰まって負けたりすると騎手自身も悔しいし、他からとやかく言われることも多いので、進んでリスクのある戦法は取らない騎手も多いんだけど、克駿は良い意味で開き直った乗り方ができるタイプだからね。
今年の重賞で例を挙げると、単勝万馬券のタイセイアベニールを3着に持ってきた函館スプリントS。ダメで元々だと思ってああいう競馬を狙うので、時に実力以上の結果を引き出すことができるんだろう。
トウシンマカオは人気の1頭なので、実力通りに走らせれば大丈夫。伸びシロのある3歳馬なので、コンビで結果を出し続ければ来年のスプリントG1で良いパートナーになっているかもしれないね。
克駿の穴馬だったら京阪杯と同じ芝1200mの
2R。
ショウナンダグラスは初騎乗で、前走がダート1400mで11着大敗。結果が出なくても責められるような馬じゃないからこそ、思い切った作戦で変わり身を見せてもらいたい。
日曜の騎乗一覧と評価
レース | 条件 | 馬名 | 評価 |
阪神1R | ダ1800m | クールブロン | B |
阪神2R | 芝1200m | ショウナンダグラス | A |
阪神3R | 芝1800m | ウインエーデル | B |
阪神4R | ダ1200m | ダノンセシボン | C |
阪神6R | 芝2000m | セレクティオ | B |
阪神7R | ダ1800m | レッドデクスター | B |
阪神9R | 芝1600m | エイムインライフ | B |
阪神12R | 芝1200m | トウシンマカオ | A |
今週はジャパンカップ。当然ながら外国人騎手ばっかりで、ヴェラアズールやデアリングタクトも松山から乗り替わり。
私の立場からするとあまり面白くないレースという側面もあるんだが、とにかくレベルの高いレースを見せてもらいたいね。
まずは川田が乗るダノンベルーガ、菱田が乗るテーオーロイヤル、浜中が乗るボッケリーニ辺りを応援しながらレースを見届けることになりそうだけど…
今年のメンバーならば久々に外国馬に出番があってもいいとも思っているんだ。
個人的には、グランドグローリーは昨年5着とはいえ少し厳しいと思っていて、チャンスがあるのは3歳馬の3頭だろう。
ドイツ馬のテュネスは日本とは馬場が異なるとはいえ、キャリア6戦5勝の5連勝中で、前走のバイエルン大賞が10馬身差。初めて日本に来ているムルザバエフ騎手も土曜日の競馬で結果を出していたからね。
今年は日本の馬でG1を勝っているのがたったの3頭だけ。それに対して、今年参戦する外国馬はしっかり母国のG1で結果を出してきているかね。このメンバーなら外国馬が馬券圏内まで食い込んできても驚けない。
ただ、同じように今年こそはと思っているファンも多いのかな。今のところは外国馬、特に3歳馬の3頭はそれぞれ単勝20倍前後。私が想像していたよりは売れているようだ。
今年のジャパンカップは教え子の活躍と、久々にチャンスがありそうな外国馬からの馬券に期待。そうなるとシャフリヤールやヴェラアズールなどには手を回しにくいが、そこは割り切って高配当のチャンスを狙って見ていようかな。
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