元教官・蓑田早人の蓑田塾
どのレースで最後の雄姿を見せるか
こんばんは。蓑田です。
今週の重賞はどちらもハンデ戦。先週のレースもそうだったけど、実績はあるが夏の重賞に出てくるように近況の振るわない馬、逆に目下の勢いはあるが実績不足の馬、この比較が難しい。
ラジオNIKKEI賞は3歳限定のハンデ重賞で、ハンデを付ける側も悩んだのではないかという出走表。
トップハンデ57キロのフクノブルーレイクはスプリングS2着があり、皐月賞にも出走している。いわゆる実績上位組だね。
その一方で、ホープフルSに出走経験があり近走も強いメンバー相手に戦ってきた2勝馬のショウナンマクベスは54キロ。こちらも実績馬側だが、ハンデは差が付いた印象だ。
トレサフィールは横山和生騎手から横山典弘騎手への乗り替わり。逃げ馬なのでこの乗り替わりは面白そうだね。
モティスフォントに騎乗するルメール騎手はこの後夏休みを取るらしいね。昔なら怪我など“乗れない”事情がある以外に休むなんて考えられなかったし、そんなことをすれば関係者の信頼を失って終わりだったが、時代も変わったね。
ただ、ルメール騎手ももう40代後半で、長く現役を続けるための工夫でもあるのだろう。それに、これだけの実績があるからこそ休みたい時に休むというのが許されるのだろうね。
函館記念は一応マコトヴェリーキーを筆頭評価としたが、こちらも混戦。開催が早まって巴賞からのローテーションがなくなったことで一層難しくなったね。
元教官・蓑田が厳選!
日曜一番【水口優也】
今週の騎乗をもって、水口優也騎手が現役を引退することになった。
その発表自体は先月にあって、私もそれを知ってから直接連絡してみたよ。
特に身体や体調に悪いところがある訳ではなく、自分の将来を考えた時に、次の道に進むならこのタイミングだと考えたそうだ。
競馬関係の、この業界の助けになることをしたい。と話していたが、まずは乗馬クラブで人材育成の勉強をするそうだね。
最終日は小倉で5鞍に騎乗する。10Rのハリーケーンはデビューから全てのレースで手綱を取り、前走も現級で3番人気3着とメドを立てている、最後の勝利の最有力候補はこの馬だろうね。
4Rのプリンスドールは所属する池江泰寿厩舎の馬で、前走が既走馬相手のデビュー戦。2戦目での一変があればこれも可能性はある。
現役最終騎乗となる12Rのオリエンタルキングは縁のある京都ホースレーシングの馬で、この馬も3走前に水口騎手が乗って大穴の3着がある。どのレースで最後の雄姿を見せるか、期待しながら見守りたい。
日曜の騎乗一覧と評価
レース | 条件 | 馬名 | 評価 |
小倉2R | 芝1200m | テイエムパンサー | C |
小倉3R | 芝2600m | ゴートゥーミジョカ | C |
小倉4R | ダ1700m | プリンスドール | B |
小倉10R | ダ1700m | ハリーケーン | A |
小倉12R | ダ1700m | オリエンタルキング | B |
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函館記念データが導き出す好走馬
■3つの好走ポイント
1.前走重賞組が中心
2.馬券対象馬の2/3が斤量減
3.高齢馬を割り引く必要ナシ
勝ち馬の大半が前走重賞組です。馬券対象馬の2/3は前走から斤量減となっています。斤量減の馬で、レース当日5番人気以内は高確率。
馬券圏内の頭数が最も多いのは6歳馬。7歳で連対している馬も数頭おり、高齢馬だからと言って割り引く必要はないレースと言えそうです。
函館記念の好走パターンから馬券対象に残ったのは!?