元教官・蓑田早人の蓑田塾
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こんばんは。蓑田です。
今週の新潟記念は、軸としてならヒートオンビートで問題ないだろう。七夕賞は福島コースとしては3~4コーナーでの仕掛けが遅れてしまった感じがしたけど、それでも2着を確保したように能力は明らかに上。
新潟外回りなら立ち回りや展開面で失敗することもないだろうし、七夕賞で負けたエヒトは3キロ増。サンレイポケットやイクスプロージョンも堅実だけど、ヒートオンビートを逆転するまではいかないんじゃないかな。
ただ、ヒートオンビートのような馬を逆転するとすれば、今回は
フェーングロッテンじゃないか。
唯一の3歳馬でハンデが53キロ。連勝中の勢いもある。ヒートオンビートが確実に上位争いなのに対して、フェーングロッテンは古馬の壁に跳ね返されて大負けという可能性もあれば、余裕の3連勝という可能性もある馬かもしれないね。
そのフェーングロッテンに騎乗するのが
松若風馬騎手。夏競馬最後の日曜日はこの馬のために新潟に遠征してきている。
1年目に47勝を挙げて新人賞を受賞して、それから9年連続で年間40勝以上をクリアしている。この成績を考えると、もっと重賞やG1で目立つ存在になっていても良いんだけど、今後はどうやって大きなレースで存在感を出していくかだろうね。
ファンの印象に強いのはモズスーパーフレアとのコンビだと思うけど、逃げに限らず基本的には正攻法の競馬を好むタイプ。スタートを出すのも上手いし、自然と逃げ馬や先行馬を依頼する厩舎が多くなっているのかもしれない。
あとは、松若は騎手の中でもかなり小柄な方(公称151cm、45kg)で、学校にいた時から気にしていた子だったよ。ちなみに、入学してきた時の体格だけなら横山武史はもっと小さかったけど、武史は学校にいる間に成長したんだよ。
フェーングロッテンも松若が乗るようになってから、積極的な競馬で2連勝。手が合っているんだろうし、ここで結果を出して菊花賞に進めるようだとますます楽しみになる。
重賞以外だと10Rの
ジャスパーグレイトも相性が良い馬。前走の勝ちっぷりから、昇級しても強気な競馬で連勝がありそうだ。
日曜の騎乗一覧と評価
レース | 条件 | 馬名 | 評価 |
新潟5R | 芝1800m | テリオスドン | C |
新潟9R | 芝1400m | エレガンテレイナ | C |
新潟10R | ダ1800m | ジャスパーグレイト | A |
新潟11R | 芝2000m | フェーングロッテン | A |
先週はキーンランドCと新潟2歳Sが行われたが、この2重賞の前に行われた小倉メインの小倉日経オープンに目を引く馬がいたんだ。
それが、逃げ切り勝ちを収めたレッドベルオーブ。あれは普通の勝ち方ではなかったね。
小倉の芝1800mで前半が57秒6。数字だけならパンサラッサを思い起こさせるような感じだったけど、パンサラッサと違うのは、レッドベルオーブは全然折り合いが付いていなかったというところ。
幸英明騎手も頑張って抑えようとはしてたけど、それでも全く折り合わなくて、見ていて最初は鞍ズレでもして制御が効かなくなったのかと勘違いしたほどだったよ。
あそこまで折り合いが付かなくて、あんな逃げ切りをしてしまう訳だから、かなり凄い馬だよね。どうしてオープン特別なんかで燻っていたのか。
レース後の厩舎や幸騎手の話だと、やっぱり今までは我慢させる競馬をさせようとしてどうしても上手くいかなかったので、今回は馬の気持ちに任せていいという考えがあったようだね。
これだけの力を披露した訳だから、再び重賞戦線に出てくればパンサラッサやジャックドールを脅かすような存在になっても驚けない。今から次走にどのレースを選ぶのかが楽しみだよ。また秋競馬に向けて楽しみが一つ増えたね。
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