元教官・蓑田早人の蓑田塾
悔しさを胸にココは腕の見せ所!
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こんばんは。蓑田です。
先週の競馬を見ていて、珍しく「これは次は絶対だ!」と思ったのが、土曜札幌11Rに出走して5着だったサクラトゥジュール。
8番人気5着という結果だけを見ると健闘していたように感じるかもしれないが、4コーナーで最内を突いたことがアダとなり、直線は完全に詰まって最後までほとんど追えないまま。
あの脚色を見るに、スムーズなら間違いなく突き抜けていたはずだし、次のレースでは同じくらいの致命的なミスをしない限りは確実に着順を上げてくるはずだ。
騎乗していたのは
浜中俊騎手。
本人もレース後のコメントとして「僕の進路取りミスです。脚はあったのですが、内を狙ったことで進路がなく、フルパフォーマンスを出せませんでした」と話していたので、悔しい気持ちも相当だろうし、次は何とかしたいと思っているはずだ。
ただ、予定通りだとサクラトゥジュールの次走は8月27日のワールドオールスタージョッキーズのレースになるようだね。
そうなると浜中でリベンジという形にはならないが、WASJなら誰が乗ることになっても上手くやってくれるはず。今から楽しみだよ。
今週日曜の浜中は札幌で9鞍に騎乗。エルムSのダノンファラオは相当上手く乗らないと厳しそうだけど、
8Rの
タイミングハートは1勝クラスでは格上の存在。
10Rの
ショウナンラスボスも最内枠、初ブリンカー、初騎乗ということで腕の見せ所だね。
日曜の騎乗一覧と評価
レース | 条件 | 馬名 | 評価 |
札幌3R | 芝2000m | サトノゼノビア | B |
札幌5R | 芝1800m | ビキニボーイ | A |
札幌6R | 芝2600m | メイショウフィガロ | C |
札幌7R | ダ1700m | ヒデノレインボー | B |
札幌8R | 芝2000m | タイミングハート | A |
札幌9R | 芝1800m | エンジェルサークル | B |
札幌10R | 芝1200m | ショウナンラスボス | A |
札幌11R | ダ1700m | ダノンファラオ | C |
札幌12R | 芝1200m | トラーパニ | B |
先週のアイビスサマーダッシュは杉原誠人騎手が騎乗していたビリーバーが差し切って優勝。杉原はこれが12年目にして初めての重賞勝利となった。
外枠の良いところを引いたのでチャンスがあるんじゃないかと思って注目していたが、しっかり枠順を活かして、展開や前の馬たちの動きも読み切っての見事な騎乗だったよ。
レース後、私のところにも電話がきて、重賞初勝利のことを報告してくれた。しばらく話していると「韋駄天Sの時は状態が良くない中での4着だったので今回は自信がありました」とも言っていたんだが、これはできればレースの前に教えてもらいたかったね(笑)
そして、2着のシンシティに騎乗していた富田暁騎手も勝っていれば重賞初勝利だった。こちらも完璧な競馬をして、シンシティの力は出し切っている。今回はビリーバーと杉原が一枚上だったが、また近いうちに重賞勝利のチャンスは巡ってきそうだね。
3着のロードベイリーフに乗っていたのは中京記念をベレヌスで勝ったばかりの西村淳也騎手。結果的には私が教えてきた世代の若手騎手3人による決着となった。3人とも過去の回で紹介したことがあるが、こうやって伸びてきてくれるのは嬉しいことだよ。
今週のレパードSとエルムSでも、杉原のようにここまではあまり恵まれていなかった若手騎手による重賞初勝利、となる可能性を感じている。
レパードSは野中悠太郎騎手とラブパイローのコンビ。前走が関東オークス2着の割に人気がないが、野中は平場のレースでも大穴で勝つことが多い騎手だから、人気馬に乗るよりこういう立ち位置の馬の方が魅力があるかもしれない。
エルムSは水口優也騎手とブラッディーキッド。水口も技術はあるのに最初は美浦でなかなか上手くいかず、関西に移籍してから徐々に良い縁に恵まれるようになったんだ。
ブラッディーキッドのオーナーである山上和良氏は過去にセカンドテーブルにも水口を乗せ続け、重賞勝利まであと一歩というところまでいったことがある。
今は山上氏の所有馬と、山上氏が運営している京都ホースレーシングの馬、そして池江泰寿厩舎が水口にとっての生命線という状況のようだ。ブラッディーキッドは重賞のここでリーディング上位に乗り替わる可能性もあったと聞いただけに、何とかチャンスをモノにしてもらいたいね。
そして、先週惜しかった富田暁もロードレガリスでエルムSに参戦。ブラックアーメットに騎乗する角田大和はこれが2度目の重賞のようだね。
こんな感じで、今週も若手騎手、特にまだ重賞を勝っていない騎手たちの頑張りに期待しながら重賞を見届けたい。
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