元教官・蓑田早人の蓑田塾
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こんばんは。蓑田です。
デビュー7年目の今年はG1初騎乗となった高松宮記念で17番人気のキルロードを惜しい3着に持ってきたり、5月の新潟でJRA通算100勝をこれまたブービー人気の馬で達成したりと、目立つところを見せている
菊沢一樹騎手。
今年は勝利数もここまで14勝。キャリアハイは2年目の20勝だから、このペースでいけばそれを抜くことも可能だろうね。高松宮記念の後、4月から7月までの間に9勝を挙げているので、やっぱりG1で大穴をあけて名前を売った効果は大きかったんじゃないかな。
華々しい活躍をしてきた訳ではないが、2年目以降は毎年10勝以上はクリア。美浦の若手とすれば順調といえば順調だし、今年はもう一段上のレベルに上がる契機としてもらいたい。
学校にいた頃は、人によっては扱いづらいというか、上手く接するのが難しいと感じていた教官もいたようだけど、私自身はそんなことはなかったね。とはいえ合う合わないがありそうなタイプではあったので、色々考えた末、父の菊沢隆徳厩舎で預かってもらうことにしたんだ。
父の厩舎に入るというのは良い点も悪い点もあるんだけど、そこは本人の性格や姿勢次第のところもある。最近だと角田大和は角田厩舎に入れたが、弟の大河は寺島厩舎。これも以前話したと思うけど、斎藤新は父の斎藤誠調教師の方から「関西にやってくれ」と打診して安田師のところに預けることになったんだ。
日曜日の一樹は福島で9鞍。やっぱり騎乗機会そのものも今年は増えてきている印象がある。あまり人気馬ばかりに乗れる立場ではないが、面白そうな馬を1頭挙げるなら9R郡山特別の
ドクターデューン。父の厩舎の馬で、近況は大敗続きだが荒れた馬場なら出番があるんじゃないか。
日曜の騎乗一覧と評価
レース | 条件 | 馬名 | 評価 |
福島1R | ダ1150m | キタノマリリン | C |
福島3R | 芝2600m | グランドメノウ | C |
福島4R | ダ1150m | ダノンブルズアイ | C |
福島5R | 芝1800m | レジーナローズ | C |
福島6R | 芝1200m | ガンバリーレ | B |
福島7R | 芝1800m | カガギムレット | C |
福島8R | ダ1700m | ココリジャスミン | C |
福島9R | 芝1200m | ドクターデューン | A |
福島12R | ダ1700m | イスカンダル | B |
先週の七夕賞を勝ったのは田中勝春騎手が騎乗していたエヒト。予想の段階では正直なところあまり気にしていなかった馬なんだが、調教師転身なんて噂もあって最近はあまり数も乗っていない中で勝春が重賞を勝てたのは良かったね。
今週の日曜日も、今は七夕賞とともにサマー2000シリーズという括りになっている函館のハンデG3、函館記念が行われる。こちらも荒れ放題の重賞なので、伏兵の台頭には気を配りたいところだ。
とはいえ、今年のメンバーならサンレイポケットとマイネルウィルトスの2頭が格好は付けてくれると思っている。
サンレイポケットは函館記念に回ったことで、何の不都合もなく克駿がそのまま乗れることになった。ハンデや小回りは気になるが、先週のヒートオンビートのように力の違いで走ってくるだろう。
相手はアラタ、スカーフェイス、もう少し広げるならギベオン、ハヤヤッコ、フェアリーポルカというところ。ただ、雨の影響が強まるようなら斤量の軽い馬への警戒を強めたい。今年は54キロが最軽量だけど、前走の59キロから54キロになるジェネラーレウーノとアイスバブルは楽に感じるだろうね。
函館2歳Sは克駿が騎乗したブトンドールが勝利。これで土日函館重賞連勝のチャンスも生まれることになった。あとは菱田、池添、吉田隼人が2勝ずつだったね。道悪競馬で風も相当強かったようだが、そういう環境で結果を出せるというのは、よく考えて乗れているということだろう。
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