元競馬学校教官・蓑田早人の蓑田塾

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勝ってお手馬で重賞挑戦へ!

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こんばんは。蓑田です。

今村聖奈騎手は本当にすごいね。CBC賞を日本レコードの時計で逃げ切って、重賞初騎乗初勝利。この先もどれだけ活躍していくのか、想像が付かなくなってきたよ。

ちなみに、私もオンワードガイの朝日杯3歳S勝ちが、確か重賞初騎乗初勝利だったんだよ。私の場合は2年目だったのと、当時はいわゆるグレード制の導入前だったから、今村のニュースでの「○年ぶり○人目の達成」には入っていないと思うが。

それはともかく、CBC賞はペースが速くて厳しいかと思いきや、あれで後ろの方が脚を使わされちゃうんだから大変なレースだった。馬の方も力を付けているし、48キロも効いたはず。2ハロン目の通過が10秒0だったんだって?とんでもないね。

CBC賞も立派だったけど、私としてはその後の最終レースの勝ち方に見事だと思ったよ(小倉12Rをキングズソードで4馬身差勝ち)。

大外枠からのスタートだったのを、向正面で内に入れて、直線も内から抜けてきた。小回りのダート戦だと、普通は枠なりにずっと外を回ってきてしまうもので、特に新人はそれが当たり前。

そういうところでしっかり考えて乗っているのが今村の上手さ。4キロ減や勢いもそうだけど、これだけ勝てて関係者からも信頼されているのは、技術的な裏付けがあるからだと思うよ。

レース後のコメントも新人離れしていたし、そういうところは学校にいた頃からの個性だったけどね。これだけ活躍すると、将来は藤田菜七子騎手に替わって日本の女性騎手代表という立場にもなるだろうし、それで海外に行くこともあるだろう。

菜七子が現代の女性騎手の道を作ったパイオニアなら、今村は日本の女性騎手という立場を確立する役目になるかもしれないね。今村の活躍が続けば、それを見て女性騎手がもっと増えて、こうやって一流騎手並みの活躍をしたり重賞を勝つのが当たり前になるかもしれない。

今週も土曜日に1つ勝って20勝に到達し、日曜日も有力馬に乗っている。1Rのエルザストラウムや8Rのモズブーナーはもちろん勝ち負け候補だが、6Rの新馬戦で騎乗するミヤジミニーなんかも、勝てば小倉2歳Sという可能性がある。お手馬で重賞挑戦となったらまた気持ちも違うだろうからね。

日曜の騎乗一覧と評価

レース条件馬名評価
小倉1Rダ1700mエルザストラウムA
小倉2R芝2600mメトリカルセオリーC
小倉4R芝1800mシゲルブリC
小倉6R芝1200mミヤジミニーA
小倉7Rダ1000mアルファマムB
小倉8Rダ1700mモズブーナーA
小倉10R芝1800mアトミカB


先週取り上げた新馬のフロムナウオンが見事に新馬勝ちを決めてくれた。馬体重が536キロもあったのには驚いたが、その分まだまだ良くなりそうだ。成長して体が締まってくればさらに鋭い脚も使えるようになるんじゃないかな。

今週の重賞は七夕賞とプロキオンS。夏競馬らしくどちらも難しいメンバーだが…。

七夕賞は、今年は目立つ上がり馬が見当たらないというところで、ヒートオンビートの実績面を信頼してみようと思っている。それでも相手は波乱を狙って、前に行ければしぶといショウナンバルディや、重賞勝ちのある4歳馬レッドジェネシス、堀厩舎のフォルコメンあたりまで手を伸ばしたい。

プロキオンSもいつもと条件が違うので難しいが、ラーゴムは1番人気になるような馬かなという印象。克駿の小倉重賞という点では期待しているが、馬券はむしろサンライズの2頭を評価したいところ。昨年3着のメイショウウズマサも侮れない。

そして、重賞のない函館で注目しているのが、今週から騎乗停止が解けて復帰する新人の鷲頭虎太騎手。デビューしてすぐ、騎乗以外のところで躓いてしまったけど、私としても何度かここでも話してきたように、センスがありそうだと注目していたんだ。

乗鞍が増えて結果も出せるようになってきたし、休む直前の函館では2勝。そして早速土曜日に勝ち鞍を挙げてくれた。夏の間にどれだけ成長するか楽しみにしているよ。


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蓑田早人・プロフィール

卓越した騎乗技術を武器に、騎手として北海道などローカル開催を中心に活躍。引退するまで、日本騎手クラブ副会長を務めるなど騎手の地位向上にも尽力。その後、競馬学校の専任教官へ就任(石橋脩騎手ら第19期生より指導を担当)。川田将雅騎手、松山弘平騎手をはじめ、吉田隼人騎手、三浦皇成騎手、藤田菜七子騎手など教え子が多くいる。

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