元教官・蓑田早人の蓑田塾
ここからが正念場!
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こんばんは。蓑田です。
阪神JFに
ナムラリコリスとのコンビで出走する2年目の
泉谷楓真騎手は、これがG1初騎乗。ナムラリコリスで勝った函館2歳Sは泉谷にとっての初重賞勝利だった。
現実的に見て今回勝ち負けに持ち込むのは難しいかもしれないが、初めてのG1騎乗というのは今後に向けて大きな財産になる。雰囲気に飲まれずナムラリコリスの力を出し切って、見せ場くらいは作れるといいな。
泉谷はデビュー2年目の36期生4人の中では今のところ勝ち頭。同期の中では一人だけ栗東所属というのも有利なのかもしれないが、2年目で年間40勝を超えて重賞も勝ったんだからここまでは順調だ。ちなみに、栗東所属が泉谷だけなのは、もう一人栗東所属としてデビューする予定だった子が体重の問題で辞めてしまったから。
ここまでの成績は本田優調教師がかわいがってくれてることも大きいかな。本田とは互いに現役だった頃に北海道でよく一緒に遊ぶ仲だったんだ。泉谷の前には川須や森裕太朗の弟(森小次朗、33期で入学するも卒業せず)も預けたが、外面と違ってとにかく弟子には甘くてね。そこは騎手出身だからなのかな。
今のペースでいくと来年には100勝を超えて減量が取れそうだけど、栗東の若手はここからが正念場。ちょっと手を抜くとあっという間に勝てなくなるからね。とにかく今の成績に満足せずに上を目指し続けること。泉谷は器用なところがあるけどちょっと自分に甘いのがダメなところ。成績が0に戻って、来年の前半どれだけやれるかが勝負だろう。
日曜日は阪神でG1以外にも6鞍に騎乗。G1当日で馬も騎手も揃っている中で、なかなか良い馬に乗せてもらえている。
2Rの
スプラウティングはダート替わりで積極的に行ければ。
8Rの
メイショウツツジは未勝利を勝たせた時以来となる騎乗だが、その当時はまだ3キロ減だった。今はもう1キロ減だが、今度は斤量差に頼らず勝たせられるか。
日曜の騎乗一覧と評価
レース | 条件 | 馬名 | 評価 |
阪神2R | ダ1400m | スプラウティング | A |
阪神4R | ダ1800m | ウォータージーニー | B |
阪神5R | 芝1600m | エムズフラッシュ | B |
阪神7R | ダ1800m | スパークインザアイ | C |
阪神8R | 芝1200m | メイショウツツジ | A |
阪神11R | 芝1600m | ナムラリコリス | B |
阪神12R | ダ1400m | ダイメイコスモス | C |
先週は注目の騎手として取り上げた横山和生騎手が日曜中山で2勝。そして、「乗り替わりで結果を出すのが上手い」とおまけで推奨した大野拓弥騎手が乗り替わりの馬で3勝を挙げた。私も上手くいったけど、参考にして大野を狙ったという人がいたら嬉しいね。
G1チャンピオンズCは松山とテーオーケインズが圧勝。松山は今年も順調に勝ち星を重ねていたので意識していなかったが、JRAのG1勝ちは去年の秋華賞以来だったんだな。阪神JFのベルクレスタ、朝日杯FSのダノンスコーピオンとチャンスのある馬が続くので頑張ってもらいたい。
さて、今週の日曜日は香港でもG1が行われる。日本馬の活躍に期待するのはもちろんだが、香港は騎手のレベルが高いのでその点でもレースが楽しみだよ。
香港ヴァーズはグローリーヴェイズが良さそうだ。私が今一番上手いと思っているモレイラが乗るのも強みだね。
香港スプリントは今年も日本馬にチャンスがありそうだけど、スプリンターズSを勝ったピクシーナイトと福永が一番じゃないかな。
今年は香港マイルの方に地元の強い馬がいる。日本勢は4頭出しだけど、ここはゴールデンシックスティに対してダノンキングリー、インディチャンプがどこまで食い下がれるか。
4つのレースで一番勝てそうなのが香港カップのラヴズオンリーユーだろう。川田はダノンスマッシュ、ダノンキングリー、ラヴズオンリーユーに乗るけど、ブリーダーズカップからの連勝が懸かるこの馬に最も力が入っているんじゃないかな。
香港の競馬はヨーロッパの流れを汲んでいるので、レースの流れも騎手たちの考え方もそっち寄り。全体的にタイトな競馬になることが多い。どのレースもまずはスムーズに乗って馬の力を出し切ることを第一にしてもらいたい。
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