元教官・蓑田早人の蓑田塾
Vもあるか!?経験を糧に更なる成長を
こんばんは。蓑田です。
先週は中央、地方、そして海外で様々なレースが行われたね。全てを振り返るのは大変なので印象的だったところを挙げていくと……
ブリーダーズカップの中ではローシャムパークが惜しい結果だった。
15年前のエリザベス女王杯をクィーンスプマンテで勝ち、それが騎手として唯一のG1勝利となった田中博康調教師が、今やブリーダーズカップ制覇にあと一歩まで迫る美浦のトップ調教師なんだからね。
フォーエバーヤングも少しでも外枠からの競馬だったらという内容だったし、テンハッピーローズも見せ場十分。この2戦については、坂井瑠星騎手も津村明秀騎手も序盤から勝つための工夫をしていたと思うよ。テンハッピーローズはまさかの位置取りとレースぶりだったね。
日曜日のJRA重賞では、アルゼンチン共和国杯のハヤヤッコに驚かされた。歳を取るほどに様々なレース、展開に対応できるようになってきている。次の予定しているという有馬記念は厳しいだろうけど、白毛馬の有馬記念参戦はそれだけで良い話題になりそうだね。
元教官・蓑田が厳選!
日曜一番【高杉吏麒】
今週からはJRAの方で年末までG1が続く。
その一発目となるエリザベス女王杯は例年と比べると寂しいメンバーになってしまった印象もあるが、その分多くの厩舎や騎手が、今年なら自分の馬でもと意気込んでいるかもしれないね。
本命は仕方ないという感じでレガレイラに落ち着きそうだけど、もう1頭評価しているのがホールネス。こちらも底を見せていないし、長めの距離にこだわってきた強みがある。
私としては、今まで乗り続けてきた西塚洸二騎手ではなく坂井瑠星騎手に乗り替わるところだけが残念。まだ西塚にG1は早い、というか勝ち負けが狙えるからこそ良い騎手に替えるという関係者の判断なのだろうけどね。
相手に考えているのはシンティレーションやコスタボニータ、シンリョクカ。スタニングローズとハーパーは近況不振の牝馬で立て直すのが難しそうだが、今年のメンバーであれば格が違うという点で無視はできないかな。
そして、日曜日は福島でも福島記念が行われる。
こちらでは新人の高杉吏麒騎手にチャンス。上位人気の1頭になるであろうシリウスコルトの手綱が回ってきている。
今年の新人ではトップの34勝。勝率も騎手として一つのボーダーになる10%に迫る9.8%まで上がっている。
最近は騎乗ぶりを見ても自信が付いてきているように感じられるし、そこが関係者に評価されればいい馬が回ってきて、それで成績が上がってさらに気持ちも良い方に、前向きになっていくという好循環が生まれるもの。
今回のように重賞で主役級の馬に乗れるというのは、結果がどうあれ新人・若手騎手にとっては今後に向けて良い経験になる。もちろん私としてはここでの重賞初勝利というシーンまで期待しているよ。
日曜の騎乗一覧と評価
レース | 条件 | 馬名 | 評価 |
福島2R | 芝2000m | フレイザーテソーロ | C |
福島3R | ダ1700m | アベベ | B |
福島9R | 芝1200m | コモンスナイプ | B |
福島11R | 芝2000m | シリウスコルト | A |
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エリザベス女王杯は今年も波乱!?
1番人気で勝ったのは24年ブレイディヴェーグ、20年ラッキーライラックのみ。
二桁人気の伏兵馬は22年ライラック(12番人気②着同着)、21年アカイイト(10番人気①着)、16年シングウイズジョイ(12人気②着)3頭が馬券圏に好走し波乱の立役者となっている。
直近3年で2度、上位人気馬が揃って馬券圏を外しており大波乱になっている。
今年も配当を引き上げる隠れ穴馬が出走!