元競馬学校教官・蓑田早人の蓑田塾

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これからに向けて勢いが付きそう!

こんばんは。蓑田です。

先週行われた安田記念は、香港のロマンチックウォリアーが優勝。

見ての通り、日本の馬たちを寄せ付けない強い競馬だった。ジャパンカップなども含めて外国馬の優勝はかなり久しぶりだと思うけど、今は東京競馬場に入って調整できるのも大きかったのかもしれないね。

一方で、G1初勝利の可能性ありと注目していた三浦皇成騎手とウインカーネリアンは残念ながら14着。直線に向いて先頭に立ったところではオッと思ったんだけどね。内にドーブネがいたので仕方ないが、逃げられた方が良かったかもしれない。

と、思いきや水曜日に行われた東京ダービーで、その皇成がラムジェットとともに勝利。中央馬に開放され交流G1としての初年度になった東京ダービーの勝者となった。

地方のG1は全日本2歳優駿とJBCスプリントも勝っているので、まだJRAのG1未勝利という立場は変わらないが、今回の勝ち方からすればラムジェットは今後もG1路線で戦っていけるはず。

チャンピオンズCやフェブラリーSでJRAのG1も目指せるし、ダートなら海外G1も可能性がある。皇成にとっては、本当に久しぶりにG1獲りに期待が持てるパートナーだと思うよ。

先週はスターウェーブで2歳の新馬戦も勝利。こちらも朝日杯FSを狙っていけそうなタイプで、安田記念こそ残念だったが皇成にとっては充実した1週間だったんじゃないかな。



元教官・蓑田が厳選!
日曜一番【長浜鴻緒】

今週から夏の北海道開催が始まる。私も現役の頃はこの季節を楽しみにしていたよ。

まずは函館スプリントS。中心になるのはアサカラキング、サトノレーヴ、ビッグシーザーの3頭だろう。斎藤新騎手にとっては父の厩舎での初重賞勝利が懸かる。

2、3着候補としてはウイングレイテストやサウザンサニーが気になるね。ウイングレイテストはG1以来、サウザンサニーは3連勝での重賞挑戦ということでキャリアは真逆だが、夏競馬は調子の良い馬を見極めたい。

そして、函館競馬全体としては、今年は若手が中心のシリーズになるんじゃないかと思っているんだよ。

今週函館で乗っている騎手を見ると、かなり年齢層が若くなっている印象だった。少し前までは北海道滞在というと、もっとベテラン騎手が幅を利かせていた印象だけど、今年は武豊騎手くらいしかいないからね。

今や関東トップの横山武史騎手や昨年函館リーディングの佐々木大輔騎手はもちろん、今年はもっと若い騎手が飛躍のキッカケを掴んでくれないかと期待している。

美浦だと小林勝太騎手と小林美駒騎手、そしてルーキーの長浜鴻緒騎手だね。東京では苦戦していたが、土曜日の函館7Rをフロムナウオンで勝てて、これからに向けて勢いが付きそうだよ。

土曜日は栗東のルーキー高杉吏麒騎手が2勝。角田大河騎手も2勝し、近頃存在感が薄れていた北村友一騎手も3勝を挙げた。日曜日は誰が勝ち星を積み重ねるか、楽しみに見守りたいね。

日曜の騎乗一覧と評価

レース条件馬名評価
函館1R芝1200mコウエツC
函館6R芝2000mマウリノB
函館7Rダ1000mオオゾラヒバリA
函館12Rダ1700mアベベB



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蓑田早人・プロフィール

卓越した騎乗技術を武器に、騎手として北海道などローカル開催を中心に活躍。引退するまで、日本騎手クラブ副会長を務めるなど騎手の地位向上にも尽力。その後、競馬学校の専任教官へ就任(石橋脩騎手ら第19期生より指導を担当)。川田将雅騎手、松山弘平騎手をはじめ、吉田隼人騎手、三浦皇成騎手、藤田菜七子騎手など教え子が多くいる。

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