元教官・蓑田早人の蓑田塾
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先週の大阪杯は横山和生騎手のベラジオオペラが勝利。
展開に恵まれたという見方もできるけど、誰が逃げるも分からなかったメンバーの中で、スムーズに2番手を取ってレースの主導権を握れていた。勝てる展開を自ら作り上げたと言ってもいいんじゃないかな。
ドバイでは高松宮記念を勝ったばかりの坂井瑠星騎手がUAEダービーを勝利。本当にここ数年は様々な舞台で素晴らしい活躍を見せている。このコラムを始めた頃にはまだG1を勝っていなかった、というのがもう信じられないね。
ただ、結局今年の日本馬の勝利はこれだけ。ドバイや香港では日本馬が簡単に勝てるようになって久しいが、今年は海外遠征の難しさ、外国馬の手強さを思い出すようなドバイワールドカップデーになった。ドウデュースはもったいない負けになってしまったが…。
先週のレースだと、触れておきたいのがダービー卿CTのエエヤンの大逃げ。乗っていたのは今春好調のミルコ・デムーロ騎手。
マイル戦でああいう大逃げが成立した理由は、普通は動けないタイミングで大胆に動いていけたから。
というのも、エエヤンがセッションからハナを奪ったのが2コーナーで、リードを大きく広げたのが3コーナーに入っていくところ。
中山外回りのあのタイミングは、普通は折り合いに気を付けながら、ペースを抑えながら乗るところ。だからエエヤンが動いたときに他の馬たちと鞍上は追い掛けることをためらってしまったんだろうね。
結果的に、それほど数字的にはペースが速くなかったのに、3~4コーナーでリードを広げていった時にも2番手以降の馬は捕まえに行くことができなかった。
最後は2着に終わったけど、あれは暴走でも好き勝手に走らせた訳でもなく、ミルコが他の騎手たちの隙を突いた、してやったりの大逃げ。
コスモキュランダの弥生賞もそうだったけど、普通の騎手ならためらうような動き、仕掛けで出し抜いていくような競馬ができている時のミルコは調子がいいよ。
日曜の騎乗一覧と評価
レース | 条件 | 馬名 | 評価 |
阪神1R | ダ1400m | ボワエトワール | B |
阪神2R | ダ1800m | ヴィラコースト | B |
阪神5R | ダ1400m | レディーエンジェル | C |
阪神7R | 芝1600m | ウインエーデル | A |
阪神9R | 芝2000m | ヒヒーン | B |
阪神10R | 芝2000m | ウインエクレール | B |
阪神11R | 芝1600m | セシリエプラージュ | B |
今週は桜花賞。まだまだ3歳牝馬の勢力図は固まっていないと思っている。
勝ち馬はアスコリピチェーノ、ステレンボッシュ、スウィープフィート、クイーンズウォークの4頭の中から出るんじゃないかと考えているが、中でも注目しているのがスウィープフィートだね。
スウィープフィートは何といってもチューリップ賞の勝ち方を気に入っているんだよ。乗り替わった武豊騎手らしい勝たせ方で、桜花賞本番にも繋がるレースだったんじゃないかな。
対して、チェルヴィニアはルメール騎手の怪我よりも、大外枠が試練だろう。今までは少頭数のレースを先行して勝ってきた馬なので、18頭立ての18番からだと作戦が立てにくい。
コラソンビートもマイル戦を走っている間は阪神JFの上位2頭を逆転するまでは難しいんじゃないかな。なので、この2頭は2~3着までだと考えたい。
穴馬として気になっているのはイフェイオンとエトヴプレ。イフェイオンは上位人気の馬たちと初対戦というところが魅力。西村淳也騎手も人気薄でこそ警戒したい。
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