元教官・蓑田早人の蓑田塾
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今週発表があったように、
武士沢友治騎手が今週で騎手を引退し、競馬学校の教官に就任することになった。
徳吉さんから私へ、そして現在は坂本勝美教官、横山賀一教官、小林淳一教官と騎手出身の教官がいるが、新たに騎手から教官に転身することとなる。
坂本は今年で60歳。つまり競馬学校教官の定年が近付いている。それもあって騎手の後任を探すことになり、横山か小林かが武士沢に声を掛けたみたいだよ。
日あ
ちなみに、私が65歳まで続けていたのは特例。学校に欠かせない存在だったからね(笑)
坂本は来年まで教官を続けると聞いているので、その間に武士沢に一人前の教官になってもらってバトンタッチ、ということになるね。
武士沢とは現役の期間が少し被っていて、レースではよく一緒に乗っていた。ただ、あまり話したことはなかったな。
なので直接の印象はあまりないんだけど、周りから聞くのは、誰にでも親切で、誰からも愛される人柄だったというところだね。
特に、武士沢はレースで乗った馬の担当厩務員さんには、必ず終わった後にお礼を言いに行っていたそうだよ。ここまで律儀な人はいないと、厩舎関係者からも信頼されていたそうだ。
“厳しさ”とは無縁な感じなので、果たしてどういう教官になるのかな。今年の新人は確か横山がメインで教えていた世代だと思うけど、今後、コバジュン世代や武士沢世代の騎手もデビューして、“蓑田世代”の牙城を崩す時が来るのを楽しみに待っているよ(笑)
日曜の騎乗一覧と評価
レース | 条件 | 馬名 | 評価 |
小倉1R | 芝1200m | ジョーメッドヴィン | A |
小倉6R | ダ1700m | マサノナデシコ | C |
小倉8R | ダ1700m | レインボーウェザー | C |
小倉12R | ダ1700m | クラウドセイル | B |
先週の競馬で今年の新人騎手がデビュー。この期で初勝利を挙げたのは柴田裕一郎騎手だった。
勝たせたアリスヴェリテは馬の力が違ったし、中竹和也厩舎が良い馬を用意してくれたという印象だけど、本人はインタビューで反省を口にしていたそうだが、無理やり抑えず行かせる判断も良かったんじゃないかな。
これは私が教官だった頃から言い続けてきたことなんだけど、騎手というのは厩舎側の指示に100%言う通り従っているだけではダメなんだ。跨ったら自分の馬だという気持ちで、その時々に勝つための最善の判断をしないといけない。
逃げろ、抑えろという指示は多いけど、イレ込みや出遅れ、他馬との兼ね合いで上手くいかないことも多いのが競馬。そういう時に「言われた通りに乗ったけどダメでした」ではなく、自分の腕で勝たせるような騎手を、今年の新人にも目指してもらいたいね。
柴田は、勝つには勝ったが、どのレースでも外を回り過ぎるところがあったね。今週はレースの内容も良くなっているかに注目したい。
関東では長濱鴻緒騎手もデビュー戦の騎乗は見事だった。直線で切り返すシーンがなければ、という競馬だったけど、デビュー戦から積極的に前に行って、前が塞がったシーンでもよく慌てずに立て直してきたと思うよ。
高杉吏麒騎手、吉村誠之助騎手も勝てなかったが騎乗ぶりは悪くなかった。高杉は金鯱賞に乗るんだって?本当に最近は新人騎手に対するサポートが手厚くて、競馬学校側の立場としても本当にありがたいことだよ。
あとは、何人か4コーナーのうちに内からムチを入れたり、大事故に繋がりかねないシーンがあってヒヤっとしたね。私が教官だったらその日のうちにキツく叱っているところだよ。そういったところも、周りに教わりながら週ごとに慣れていってもらいたいね。
重賞のフィリーズレビューはコラソンビートの一強、金鯱賞はドゥレッツァとプログノーシスの二強といった感じで、馬券を考えるなら2~3着の穴探しなのかな。
フィリーズレビューはドナベティが評価したい1頭。金鯱賞はヤマニンサルバムやノッキングポイントはもちろんとして、人気がなければヨーホーレイクやハヤヤッコも面白そうだね。
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