元教官・蓑田早人の蓑田塾
時代の移り変わり
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阪神ジュベナイルフィリーズはコラソンビートとサフィラから。ただ、これだけ混戦のメンバーだし、この世代はまだまだ力関係が不透明なところもある。相手はある程度広げることになりそうだ。
そして、
永島まなみ騎手がスウィープフィートで、田口貫太騎手がニュージェネラルでG1初騎乗。この2人はメインの馬券とは別で応援したいところだよ。
永島は土曜日の中京でも勝って、去年の今村聖奈騎手が記録した女性騎手の最多勝記録にあと少しのところまで迫っている。G1でイキナリ勝ち負けとなると簡単ではないが、日曜日の阪神では他のレースでも注目したいね。
永島に関係ある話だと、ちょうど今週調教師試験に合格した秋山真一郎騎手。
彼はお手本のような騎乗をする男で、私の教え子たちには結構「乗り方について困ったら秋山に相談してみなさい」と言っていたんだよ。
まだ頼りないところがあった頃の永島にも秋山に相談して見てもらったらいいんじゃないかとアドバイスしたことがあってね。結局、実際に永島が秋山のところに行ったのかは分からないが…。もしかすると、今のブレイクには秋山の教えも効いているのかもしれないよ。
調教師試験の話だと、柄崎将寿調教助手。彼も元騎手で、競馬学校17期生なので私が教官として入った年に3年生だったんだ。確か、徳吉さんのクラスだったんじゃないかな。なので、私も少しだけど教えたことがあるんだ。
それこそレモンポップの田中博康調教師も私の教え子だし、調教師として活躍する教え子が増えてくると、時代の移り変わりを感じるところだよ。
日曜日のもう一つの重賞カペラSは、リュウノユキナと柴田善臣騎手。こちらはここまでの話と真逆というか、57歳でも健在の善臣。蛯名や勝春が調教師になろうという時代だが、最後まで騎手として生き抜くのだろう。
善臣のすごさは、この年でも騎乗フォームが変わらないこと。大抵は年を取るとどうしても体が変わってしまうので、乗り方やフォームも対応して、変化させながらになるんだけどね。若い頃から違いなく乗れているのは本当にすごいと思うよ。
日曜の騎乗一覧と評価
レース | 条件 | 馬名 | 評価 |
阪神1R | ダ1400m | メイショウオオコ | C |
阪神2R | ダ1800m | ジョーインテビット | B |
阪神3R | 芝1200m | イズジョーゴモリー | C |
阪神6R | ダ1200m | ユメカナウケン | B |
阪神7R | ダ1800m | マーブルロック | B |
阪神8R | 芝2400m | アスカノミライ | B |
阪神10R | ダ2000m | アシタガアルサ | C |
阪神11R | 芝1600m | スウィープフィート | A |
先週のチャンピオンズCは坂井瑠星騎手が騎乗したレモンポップが優勝。
スタートを決めて、スムーズに先手を取れたところで大丈夫だと思ったね。1コーナーの入りも上手くいったし、瑠星がこの馬のことをよく分かっているという乗り方だった。
2着は原優介騎手が騎乗したウィルソンテソーロ。JBCは馬場が合わず、その前は3連勝。終わってみれば確かにというところだったが、あと3完歩ほどあれば勝っていたのではないかという凄い脚だった。
週明けに瑠星にはお祝いの電話をしたんだが、瑠星もレース後に映像で見直して、これは危なかったと思ったと言っていたよ。レースの時は完勝だと思いながらゴールしたらしいけどね。
その瑠星は土曜日の競馬で年間100勝に到達。デビュー以来初めての100勝だそうだ。勝ち星もG1勝利も増えて、今後はもっとリーディング争いに食い込めるような存在になりそうだよ。
思い返すと、このコラムで最初に取り上げたのが瑠星だった。2021年の宝塚記念でユニコーンライオンに騎乗した週だったかな。あれから2年半でG1をいくつも勝つ騎手になるとは、本当に期待以上に頑張ってくれているよ。
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