元教官・蓑田早人の蓑田塾
もはや騎乗での欠点はなし!?
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今週は3日間開催で、日曜日は東京で毎日王冠、月曜日は京都で京都大賞典が行われる。
京都大賞典は混戦模様だけど、まずはディープボンドとヴェラアズールを信頼したい。やはり格ではこの2頭。京都でも大丈夫だろう。
そして、この2頭を負かすなら、という期待をしているのが関東馬のブローザホーンと、鞍上の
菅原明良騎手だね。
馬自身は4歳を迎えて充実しているし、この時期に実績馬を倒すなら、こういう上り調子で底を見せていない馬じゃないかな。
菅原明良騎手は京都で騎乗するのが初めてだそうだね。確かに、成績が上がってきたタイミングで改修工事による休止となったので来るタイミングがなかったんだろうね。
ただ、京都外回りコースは独特とはいえ、2400mだったら初めてでも乗り難しさはあまり感じないというのが私の現役時代も含めた印象かな。菊花賞や天皇賞になると、コースよりも距離で考えることが多くて苦労するけど、2400mなら普通に1周するコースとして回ってくれば大丈夫だ。
本人としても、初めての京都での重賞に対して、緊張というより楽しみを持って臨んでもらいたいね。
今年は今のところ関東リーディング3位。精鋭揃いの35期生の中で、関東のトップとしてしっかり成長している。もはや騎乗での欠点は目に付かないし、自分の乗り方をしっかり固めつつある。
あとはG1レベルのお手馬に巡り会えればというところ。同期では団野大成騎手が最初にG1を勝っているが、次は望来が先か、明良が先か。望来は交流G1は勝っているけどね。
明良は性格的に、東西に分かれていても同期の活躍には対抗心を燃やしているはず。切磋琢磨しながら横山武史騎手、川田将雅騎手ら先輩を追い掛けてほしい。
日曜の騎乗一覧と評価
レース | 条件 | 馬名 | 評価 |
東京1R | ダ1400m | サミアド | A |
東京2R | 芝1600m | ロクシアス | A |
東京5R | 芝2000m | グロバーテソーロ | C |
東京6R | ダ1400m | イノセンス | B |
東京7R | ダ1600m | サルヴァトーレ | A |
東京9R | 芝1400m | キタノブライド | A |
東京10R | ダ1600m | レッドバロッサ | B |
月曜・京都11R | 芝2400m | ブローザホーン | A |
秋のG1開幕戦、スプリンターズSは川田将雅騎手が騎乗したママコチャが勝利。道中は動くのが早すぎるのではないかと思っていたが、結果的にはピッタリ勝ち切った。今年の川田は流石だね。
マッドクールも本来の力を発揮すればあれくらい走れる馬だったということ。ナムラクレアは自分の競馬はできていたように見えたが、それでも3着。G1ではどうしてもこの辺りまでなのかもしれない。
そして、気になったのはメイケイエール。折り合いは付いて以前のような危ない面はなくなったが、現状だと1200mは短いのかもしれないと感じたね。普通に回ってきた半面で、爆発力が足りなかった。
今の雰囲気で1400mや1600mを使ってみたら面白いんじゃないかな。春はヴィクトリアマイルも安田記念も万全の形で走れなかったが、もう一度距離を延ばしたところでの競馬を見てみたい。
その後に行われた凱旋門賞もスルーセブンシーズはよく頑張った。ただ、ルメール騎手は直線で内を選択したが、それで勝ち馬とは差がついてしまったね。
やはり、真っ向勝負で勝てるほどの自信はなくて、半信半疑で乗っていたんだと思う。だから内に入る選択をしたんじゃないかな。最初から直線であの脚を使えると分かっていたら、もっと強気に勝ちに行く選択ができたかもしれないが…。
とはいえ、G1を勝っていない馬でも舞台が合えばこれだけ走れるというところを見せられたのは将来に向けて大きい。来年以降は挑戦する馬の選択肢も増えるかもしれないね。
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