元教官・蓑田早人の蓑田塾
ピークを迎えたここを最大のチャンス!
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スプリンターズSは予想としても、応援の気持ちとしても、ナムラクレアに期待している。
この馬に関しては以前から何度も話しているけど、
浜中俊騎手が騎乗していて、管理する長谷川浩大調教師も競馬学校での私の教え子なんだ。
ここまでG1だけに手が届いていないという状況で、心情としてもこの2人に勝たせてやりたいが、4歳秋で馬自身をピークを迎えているし、今回がG1は最後にして最大のチャンスなんじゃないかと思っている。
ナムラクレア自身は来年もG1に出るだろうけど、下の世代も次々と出てくるし、1着のチャンスはどんどん少なくなるからね。主役としてG1に臨める今回こそだ。
他に気になるのはマッドクール。前走が熱中症による敗戦なら、その前の強さを見直したい。ジャスパークローネとテイエムスパーダはどちらがハナ争いを制しても行き切った方がチャンス。速い流れになればなるほどメイケイエールもレースがしやすくなりそうだ。
その後の凱旋門賞はエースインパクトとウエストオーバーの走りに注目している。
日本馬はスルーセブンシーズだけだが、今年は強い馬よりもフランス向きの馬を代表に選んだという感じだね。宝塚記念の2着を思い返せば、能力が足りないことはないと思うけどね。
日曜の騎乗一覧と評価
レース | 条件 | 馬名 | 評価 |
中山10R | 芝2000m | クレバーテースト | A |
中山11R | 芝1200m | ナムラクレア | A |
先週はこれからのG1に直結するG2競走が行われた。今週のスプリンターズSから、いよいよ秋のG1が始まっていく。
神戸新聞杯はサトノグランツが春からの成長を感じさせる内容で勝利した。一方、ハーツコンチェルトは見どころの薄い内容で5着。それぞれ仕上がりや目標はさまざまだと思うが、夏を越しての明暗が分かれる結果になったかな。
ただ、サトノグランツもソールオリエンスを脅かすような変わり身ではなかった。今のところは菊花賞の主役はソールオリエンス、そして直行のタスティエーラがどれだけか、という感じになりそうだね。
オールカマーはタイトルホルダーが頑張った。良い頃なら3~4コーナーでもっと突き放せるはずで、その時にはまだ厳しいのかと思ったけど、直線での踏ん張りは予想以上だったね。これなら次以降に向けて期待が持てるんじゃないかな。
残念だったのは団野大成騎手が騎乗したジェラルディーナ。勝負どころ以降は実況にもほとんど名前を呼ばれず、いるのかいないのか分からないまま終わってしまった。最後は6着まで押し上げていたものの、次のG1には課題が残ったかもしれないね。
先週取り上げた藤田菜七子騎手は、今はフランスにいるようだね。スペインでの招待レースは総合8位ということだが、これは呼んでもらえること、レースに乗れること自体に意味がある。レースの着順や結果は二の次でいい。
それからフランスに移動して、昨日は初めてフランスでレースに騎乗したそうだ。現地で開業している小林智厩舎で、騎乗馬も日本人オーナーの馬だそうで、海外でも関係者に支えてもらっていることに感謝だね。せっかくなので凱旋門賞の観戦も含めて、日本に戻った後に活かしてもらいたい。
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