元教官・蓑田早人の蓑田塾
騎乗数の多さは信頼の証!秋は大舞台での活躍を
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こんばんは。蓑田です。
今週からはしばらく2場開催。北海道シリーズを拠点にしていた騎手たちが美浦、栗東に戻り、トップジョッキーを除くと乗鞍を確保するのも大変になってくる。
そんな中、日曜日の中山で最も多くの騎乗数なのが
津村明秀騎手。京成杯AHのミッキーブリランテを含めて8鞍に騎乗している。
勝利数は夏競馬が終わったところで40勝。昨年の38勝を既に超えていて、今のペースならキャリアハイの52勝(2018年)も超えられそうなペースだ。
津村は一言でいうと玄人好みの騎手だよね。丁寧に乗るし、乗る馬に応じて色々と考えている。
もちろん技術も確かだよ。これは以前にも話したかもしれないが、競馬学校時代に同期の川田が津村には勝てないと騎手を諦めようとしたことがあったくらいなんだ。
ただ、派手さや大胆さ、華があるタイプではない。それもファンのイメージ通り。デビュー当初は技術の割に、優し過ぎる、素直過ぎるという面があって勝ち星が伸びてこなかった。
こういうタイプだけに1着よりも2着、3着が多くなる傾向で、通算だと618勝に対して2着が748回、3着が807回。重賞でも着には来ても勝ち切るシーンというのは多くない。
ただ、今年の成績を見てみると、40勝、2着44回、3着42回で、1~3着の回数がほぼ互角。つまり、例年より勝ち切るレースが増えているということで、それが今年の津村の調子の良さを表している。
2場開催になっても多くの騎乗依頼が来ているということは、関係者も今年の津村が乗れていることを分かっているということだろう。秋競馬では重賞、G1で活躍する姿を見られたらいいね。
日曜の騎乗一覧と評価
レース | 条件 | 馬名 | 評価 |
中山1R | ダ1200m | カラフルメロディー | A |
中山3R | ダ1800m | ヤマタケプレーダ | B |
中山4R | ダ1200m | ヒメカミノイタダキ | B |
中山6R | ダ1800m | フラッパールック | A |
中山7R | 芝1600m | ダイバリオン | B |
中山9R | 芝1800m | メタルスピード | A |
中山10R | 芝1200m | ビーオンザマーチ | B |
中山11R | 芝1600m | ミッキーブリランテ | C |
先週の新潟記念は3歳馬ノッキングポイントが勝利。北村宏司騎手は5年ぶりの重賞勝利だった新潟2歳Sに続き、2週連続での重賞勝利となった。
内枠が心配だという話をしたところだったが、結果的には内ラチ沿いを取れて、内外から挟まれるような形にならなかったのが良かったね。新潟なので直線では馬群が広がってくれたし本人も不安なく乗れたんじゃないか。
今週の日曜日にはセントウルSと京成杯オータムハンデが行われる。特にセントウルSは秋競馬の始まり、G1に向けた戦いの始まりを実感するレースだね。
セントウルSはビッグアーサー、アグリ、ジャングロ。1番人気馬が7連勝中という状況もあるが、今年も地力のある馬で決まるんじゃないかな。
馬券的には少頭数でも京成杯AHの方。このレースはまず嶋田純次騎手がコンビを組むグラニットの出方に注目だ。
今回は51キロだし、主張すればシャイニーロックは退いてくれるはず。極端なハイペースで逃げる必要はないと思うけど、中山の開幕週という条件を活かしてもらいたい。
あとはソウルラッシュやウイングレイテスト辺り。ルメール騎手が乗るインダストリアは強敵だが、教え子だけで決まってくれないかと期待しているよ。
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