元教官・蓑田早人の蓑田塾
用意周到!穴馬券の秘訣は研究熱心さ
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こんばんは。蓑田です。
先週はアイビスサマーダッシュを乗り替わりの
石川裕紀人騎手が、クイーンSを斎藤新騎手が勝利。どちらも私が教えてきた世代で良かったよ。
石川は、先週のオールアットワンスのみならず、今年は七夕賞のククナ(9番人気2着)、エプソムCのルージュエヴァイユ(7番人気2着)、京成杯のオメガリッチマン(9番人気2着)など、重賞で穴馬を持ってくるシーンが目立つ。
昔から自分の考え方というものを持っていて、競馬に対する研究熱心さもある子だったが、そういうところが穴馬を人気以上に走らせるところに繋がっているんじゃないかな。
アイビスもあの枠からああいう立ち回りで勝つというのは、しっかり用意していないとできないことだからね。
今週のレパードSは騎乗予定馬が除外になってしまったが、夏競馬の重賞ではまだまだ注目したい一人だよ。
新はドゥーラで札幌2歳Sを勝って以来だから、同じ馬、同じコースで1年ぶりに重賞を勝ったことになる。
逸材揃いの35期生の中で一番早く重賞を勝っていたが、最近は以前よりもソツの無い騎乗ができるようになってきたという印象だ。年間の勝ち星もそろそろ伸びてくるんじゃないかな。
こちらはエルムSで斎藤誠厩舎のワールドタキオンに騎乗。敢えて父親と離れ離れになる栗東所属を選んだが、何だかんだ父の厩舎の馬でかなり勝っていて、今年もここまで23勝のうち9勝が斎藤誠厩舎だそうだ。
日曜の騎乗一覧と評価
レース | 条件 | 馬名 | 評価 |
新潟1R | 芝1200m | ニシノクラウン | A |
新潟5R | 芝1600m | アサギリ | B |
新潟8R | 芝1400m | ニシノオウジョ | A |
新潟10R | 芝1000m | オリエンタルキング | B |
新潟12R | 芝1600m | ヴィアルーチェ | B |
今週の重賞は新潟のレパードS、札幌のエルムS、どちらもダート戦。芝のレースが中心のJRAとしては珍しいと言えるかもしれないね。
ただ、今年はダートの重賞でも芝の馬に注目してみたい。
まずはレパードS。こちらには前走で日本ダービーに出ていたパクスオトマニカが出走する。今年はメンバーが小粒だし、ダートさえこなせば楽勝もあると予想している。
ダートが初めての馬は砂を被って進みが悪くなるというのが一つのリスクだけど、パクスオトマニカが先行できるはずなのでそこは強みだね。
2勝馬の中ではミスティックロアの勝ちっぷりが一枚上で力があると見ているので、パクスオトマニカとセットで狙ってみたい。
エルムSにはオーソリティが出てくる。この馬は初ダートというだけでなく、骨折による1年以上の休み明けだったり、主戦場ではない距離だったりと、色々考えるべきところが多いが……
個人的にはダートは問題なくこなすと思うし、まともなら能力も実績も比べ物にならない馬だからね。馬券的にはどれくらい売れてしまうのかも気になるけど、勝つシーンまで期待して買おうと思っている。
あとは富田暁騎手の重賞初勝利が掛かるペプチドナイル。以前にもこのコラムで取り上げたが、武英智調教師と富田は半分師弟のような関係。
武英智が木原一良厩舎の助手をしていたときに富田が在学中の研修で厩舎にきて、そこで技術面や騎手としての立ち振る舞いなどを木原師に替わって教えていたのが武英智だったんだ。
そんな縁もあって調教師と騎手の関係になってからもコンビを組む機会が多い武英智と富田。このコンビで重賞初勝利となったらどちらも、なんなら木原師も特別に嬉しいだろうね。
エルムSは久々のダート戦となるベレヌスも気になる1頭。ということで、どちらの重賞も芝からダートに転向してきた馬が馬券的にもポイントになりそうだ。
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