日経新春杯(中京・芝2200m)は今回で70回目を迎える伝統のG2レース。2023年は始まったばかりですが、春の大阪杯や天皇賞へ向けて賞金を上積みしたい馬にとっては重要なレースです。
ですが、この時期はG2といえどもG1を勝っている一流ホースの出走は少なく、獲得賞金に余裕があっても、手薄なメンバーを狙って勝ちに来る馬もいるのは事実。今年それに当てはまるのが
ヴェルトライゼンデでしょう。
重賞タイトルは鳴尾記念の1つのみも、2歳時にホープフルステークス2着、3歳時は日本ダービーでは3着と好走。1年以上のブランクを乗り越えた昨年は鳴尾記念で悲願の重賞初制覇を果たすと秋はジャパンカップで3着。6歳世代を代表するトップホースです。
そんな馬がG2のハンデ戦に出走してくるのは、当然ながら勝機大と判断してのもの。ジャパンカップのあとは有馬記念ではなく、メンバーレベルが落ちるこの日経新春杯、もしくは翌週のアメリカジョッキークラブカップに狙いを定めて調整されてきました。
気になるのは59キロのハンデがどう出るかですが、今年から負担重量の規則が変わって全ての馬が1キロ増。それに伴い59キロのハンデとなりましたが、他の馬を見てみると、58.5キロのハヤヤッコは芝・ダートでそれぞれ重賞を勝っているものの、G1実績は昨年の天皇賞春15着のみ。
58キロのサンレイポケットは一昨年の天皇賞秋、ジャパンカップで連続4着も馬券圏内には届いておらず、直近はG3で3戦連続馬券圏外。もう1頭の58キロ、アフリカンゴールドは昨年の京都記念勝ちが光るものの、こちらもG1実績はないに等しく、そう考えるとヴェルトライゼンデの59キロは、実績、地力からはむしろ恵まれた感にも映ります。
左回りでは馬券圏内を外したことがなく、これだけの地力を持った馬が一本被りにならないオッズで買えるのは、ある意味絶好のチャンス。ここは積極的に買いたいところです!
■ヴェルトライゼンデの左回り成績
22/11/27 3着 ジャパンC
22/06/04 1着 鳴尾記念
20/09/27 3着 神戸新聞杯
20/05/31 3着 日本ダービー