コロナ禍の中、開催が危ぶまれていた北海道シリーズだったが、ひとまず無事函館開催は最終週を迎える。
最終日の重賞は、今年の函館開催の締めくくりとなる函館記念。
毎年、出走馬の実績に差があり斤量差も大きくなることが多いハンデ重賞、今年も最軽量は51キロ、トップハンデ57キロと上下差の大きいハンデとなり波乱の形相。
そんな中で注目してみたいのは、和田騎手が手綱を取るバイオスパークだ。
2004年に一度だけ北海道シリーズを主戦場にしたことはあるものの、それ以外はほとんど参戦していない和田騎手がこの函館に遠征するだけでも注目に値する。
前回の函館遠征は5年前の2015年まで遡ることになるが、その前も2013年、その前は2010年、ゆえに10年で3回、しかも1日だけのスポット参戦ばかりなので、函館で騎乗したのは10年で3日だけという事になる。
そもそもが夏は中央開催が主戦場、残っていれば多くの騎乗依頼がある人気ジョッキーなだけに、余程の事が無ければ遠征はしない。
そう、それだけこのバイオスパークに手応えを感じている証と言っていい。
この馬、500万条件(現1勝クラス)を勝ったのが一昨年の秋、それ以降1000万条件(現2勝クラス)では好走はするものの勝ち切れないレースが続いていた。
しかし、鞍上に名手スミヨンを迎えた昨秋、それまでの勝ち切れない競馬が嘘のような、直線は馬場の真ん中を終いまでしっかり伸び、接戦ではなくきっちり抜け出して勝利を飾った。
まさに走るスイッチを入れたかの様な走り。こういった名手が手綱を取り、走るきっかけを作るという事は実際にある。
昨年のエリザベス女王杯を勝ったラッキーライラックもいい例だろう。当時手綱を取っていたのもスミヨン。古馬になって詰めの甘い競馬ばかりしていたこの馬で、それまで見せた事の無い決め手を繰り出し快勝、その後も完全に馬が変わり、牡馬の一線級相手に好勝負を繰り返し、この春は大阪杯をも制した。
さすがにラッキーライラックほどとは言わないまでも、このバイオスパークも、昇級戦は敗れたものの、それまで勝ち切れなかった馬が僅か昇級2戦目で準オープンを卒業、そしてオープンに上がってからも4着・2着と好走している。
1000万条件で着を繰り返していた時とは別馬と言っていいだろう。
滅多に北海道には遠征しない和田騎手が手綱を取るこのバイオスパーク、どんな人気なるかは分からないが、その人気に関わらず注目したくなる。
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