中京競馬場の大型改修工事が完了した2012年から、初夏のハンデマイル重賞として浸透しつつある中京記念。今年は京都競馬場の改修工事の関係で開催日程が変則になり阪神競馬場で行われる。
昨年は3歳馬グルーヴィットが勝利、ハナ差2着にも同じ3歳馬のクリノガウディーが入線し、3歳馬のワンツー決着となった。
この時期なだけに斤量的に恵まれ、例え古馬と初対戦となる3歳馬でも十分好走する可能性はある。
今年は3歳馬が2頭参戦。中でも最軽量となるギルデッドミラーには注目したい。
この馬、今年初戦のこぶし賞から福永騎手が騎乗し2着、続く1勝クラスの平場戦でも続けて手綱を取り勝利を挙げた。
続くアーリントンCでは、日曜日に皐月賞のコントレイルに騎乗するため土曜日から中山で騎乗し乗れなかったが、GIの舞台NHKマイルCでも騎乗、ゆえに本来ならこの中京記念でも福永騎手が手綱を取っているはずだった。
ただ福永騎手が騎乗できる斤量は、夏場なら52キロでも乗れない事はないが基本は53キロから。
ギルデットミラーは、牝馬のアローワンスで2キロ恵まれるため、昨年のグルーヴィットが重賞2着で52キロ、NHKマイルCの着順を考えるとグルーヴィットよりも1キロ見込まれるとして51キロが濃厚、ゆえに福永騎手は乗れないという事になった。
代わって声が掛かったのが北村友一騎手。
今期はなかなか勝ち星が延びず苦労する時期もうかがえたが、クロノジェネシスとのコンビで勝利を挙げる度に光を取り戻し、宝塚記念後の2週間では、5勝2着4回、しかも1番人気馬への騎乗は3回のみ、その3回も1勝2着2回とパーフェクト連対中。1番人気でも好走し、人気薄でも馬券対象内の持ってくるシーンが多く見られるように、今非常にいいリズムで騎乗している。
実は北村友一騎手も、普段は52キロからの騎乗で51キロは減量する必要がある。ただ、無理に減量するわけではなく、事前にわかっていれば準備できる範囲。ギルデッドミラーのハンデは、昨年の例から計算できていたことが決め手となり、ここでの騎乗が決まった。
実は昨年も、唯一1回だけ51キロ以下の斤量で騎乗している。
南半球産のアローワンスで51キロだった新馬戦のクラシックココア、ギルデッドミラーと同じノーザンF関連の新馬だ。この時も減量して挑んだが、結果は見事1着。
もしかすると、今年はこのレースが唯一1回だけの51キロ以下の騎乗になるかも知れない今回、それだけの理由ある一戦と言えるだろう。
ぜひ注目してみたい。
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